巨人から金銭トレードで阪神に加入した山本泰寛内野手（２７）が１０日、球団施設内で入団会見に臨んだ。背番号は００。宿敵・巨人からの移籍となるが、古巣へライバル心を燃やした。

　「ジャイアンツにいた時から（阪神には）負けたくないなという気持ちでやってましたけど、今度はまた逆の立場でジャイアンツには負けないぞという気持ちを感じられると思うので、その辺に関してはすごく楽しみ」と打倒ジャイアンツを目標に掲げた。

　山本は慶応高から慶応大を経て、１５年度ドラフト５位で巨人に入団。１年目から１軍の試合に出場し、昨季は自己最多の９２試合に出場。二塁、三塁、遊撃と堅実な守備で内野陣をもり立て、リーグ優勝に貢献した。

　持ち味は「積極的な打撃と守備」と話し、「その中でも打撃では粘り強さ、守備の中では球際の強さ」とアピールポイントを明かした。

　プロ５年目の今季は２軍戦６１試合に出場して打率・２８２、３本塁打、３２打点。プロ入り後、初めて１軍出場がなかった。昨年１２月にＭＢＳの辻沙穂里アナウンサー（現在産休中）と結婚している。

　３月頃に出産予定で守るべきものも増える。家族のためにも「子どももできますし、その辺でも僕が支えていかなきゃなと思ってます」と意気込んだ。

　「スタメンで出ることが目標なので、規定打席到達というのを目標に」と力を込めた山本。最後に阪神ファンへ向けて「まずはジャイアンツを倒して、優勝に貢献できるように頑張りますので、熱いご声援よろしくお願いします」とメッセージを送った。