阪神・近本インタビュー1 開幕直後大不振…バットの出し方「合っていなかった」
阪神の近本光司外野手(26)が、オンラインでインタビューに応じた。チーム唯一の全120試合に出場し、2年連続で盗塁王のタイトルを獲得。今季の自身の打撃を振り返り、不振に陥った理由と脱却した方法などを初めて明かした。来季は3年連続盗塁王に自身初の打率3割も目標に掲げる。苦しんだ今年の経験を生かし、虎の韋駄天(いだてん)がさらなる飛躍を誓う。
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-今季は開幕直後から打率1割台と低迷し、苦しんだ。
「開幕からあんまりというか、全然良くなくて、去年やったことが間違いだと気づいた。今年も秋季練習だったり、来年のキャンプでの練習が今のところいいか、悪いかは分からないので。随時、映像を見ながら、ちょっとずつ確認してやっていきたい」
-取り組みで間違っていたのは。
「去年のオフに結構、これというのを思って取り組んでいたことは、インサイドアウトなんですけど。これができたら、もう少し打率が上がると思っていたので。それが自分には合っていなかった。バットの出し方が、違っていたというのがあったので。それが分かったというのが、自分の中では一番良かったのかなと思いますね」
-序盤に低迷していた打率も最終的に・293まで上げた。
「7~8月ぐらいから体も使えてくるようになったので。ちょっと気づくのが遅かったなというのはあります」
-バットの出し方を変えた。
「(バットを)下から出すんです。ヘッドを下げて、ボールとのラインを縦で合わす。ちょっと難しいですけど」
-あと一歩まで迫ったが、打率3割には届かなかった。
「今年は一度も3割の数字を見たことがなかったので、そうですね。終わってみて、乗せたかったというのはあるんですけど。やっぱり数字を見た時に、3割に乗っているか、乗っていないかは大きいと思う」
-シーズン中は3割という数字をあまり意識していなかった。
「実際にやっている時はそんなに変わらないし、数字よりもその日の価値のある一本の方が大事だと思うので、シーズン中はあんまり意識していなかったですね。でも、来年、そういうところを目標にするというのはいいことだと思う」
-3割を目指すために改善していく点は。
「シーズン中盤から体の使い方が分かってきたので、そういうところを継続してやるのと、シーズン終盤に逆方向の打球というのが、捕られることが多かったので。強い打球、力のある打球というのを意識しながら、打っていきたいなというのはあります」
-練習で来シーズンも継続する部分は。
「まだ2年しかやっていないので、こうすればいいというのはあんまり分からない。変化を恐れず、挑戦していくことが前進だと思うので。今年はスタートダッシュが切れなかったというのを、怖がらずにやっていくというのが大事なのかなと思います」