【矢野虎逆襲への道2】巨人にあって阪神にないものは…絶対的リーダーの存在

 矢野阪神2年目は、2位でシーズンを終えた。15年連続でリーグ優勝を逃し、指揮官が公言してきた日本一達成を逃した。2年連続優勝を果たした巨人との差はどこにあるのか。今季の問題点や課題を整理し、来季への希望も含め、3回にわたって連載で検証する。今回は第2回。

  ◇  ◇

 今季は新型コロナウイルスが各球団を狂わせた。特別な1年。底力が試されたシーズンでもあった。

 阪神では3月下旬に藤浪、長坂、伊藤隼の感染が判明。同26日から約3週間も活動休止となった。全体練習再開から1カ月弱での開幕。開幕から5カード連続のビジターという日程面の不利もあり、開幕12試合で2勝10敗と大きく出遅れた。

 開幕時点の阪神は40歳前後のベテラン、経験が浅い若手、新外国人が多かった。イレギュラーな日程に合わせるため、自分の調整を優先し、チーム状態が不安定になることは仕方ない面もあった。

 矢野監督は「途中も何度も『このままズルズルいってしまうのでは』という状態にもなっていた」と振り返っている。主将・糸原らが中心となり、2位にはなったが、優勝した巨人との差は最後まで埋まらなかった。

 巨人にあって、阪神にないモノとは。指揮官はシーズン終了後に「発展途上の未熟なチーム」と話している。技術面とともに、絶対的なリーダーの存在も、V奪回に必要な要素なのかもしれない。

 主将・糸原が悪いわけではなく、まだ成長過程だ。実際に優勝チームには、経験も実績も積み重ねた30歳前後の生え抜きがいる。

 今季の巨人は菅野、坂本が中心となり、ソフトバンクにも千賀、柳田がいる。阪神が優勝した03、05年も移籍組の金本、矢野らとともに、生え抜きの井川、今岡、赤星らがチームを支えていた。

 今季の開幕時点の阪神で該当するのは、2年連続ゴールデングラブ賞に輝いた梅野ぐらいだったが、ケガもあって坂本らとの併用が続いた。

 大山も開幕は三塁・マルテの控えだった。7月にマルテが負傷したことで三塁に定着。本塁打王を争うまでに成長した活躍は素晴らしいが、“ケガの功名”という側面もあり、開幕から計算されていたわけではなかった。

 来季は藤川、福留らが抜け、今まで以上に中堅に比重がかかる。4番に定着した大山、今季チームで唯一フル出場を果たした近本、悔しさを味わった梅野…。20代後半の彼らが言葉、背中、プレーで引っ張る「阪神の顔」となれば、巨人に立ち向かう骨格は出来上がるはずだ。

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