阪神・大山 3本差キング届かずもキャリアハイ打率・288、28本塁打、85打点

 7回、三ゴロ併殺打に倒れた大山
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 「阪神1-0DeNA」(11日、甲子園球場)

 甲子園にブーイングが響く中、阪神・大山の逆転キングへの挑戦は意外な形であっけなく終わりを迎えた。

 本塁打王への一縷(いちる)の望みにかけ、前夜に続く1番での起用。2三振で迎えた五回2死三塁で迎えた第3打席だ。大山に非情の申告敬遠が告げられる。本塁打王争いでトップを走る巨人・岡本との差は3本だ。多くてもあと2打席。実質この時点でキングへの夢はついえた。

 七回1死一、二塁で迎えた最終打席は併殺打。2020年シーズンは悔しい終わり方となった。それでも打率・288、28本塁打、85打点とすべてでキャリアハイをマーク。マルテとの三塁手争いに敗れ、開幕当初こそベンチスタートとなったが、虎の4番として堂々の成績を残した。

 「来季は狙って獲るっていうところになってくる。バッティングの内容、レベルも上がったんで、あいつの中で自信も芽生えていると思う」。そう言って目を細めた矢野監督は「近本、大山が引っ張っていってくれるチームになってくれたら」と期待を寄せた。

 この日の第1打席では、能見のテーマ曲であるGReeeeNの『刹那』で登場。試合後のセレモニーでは涙を流した。登場曲の使用は感謝と惜別の思い、そして「あとは任せてください」-そんなメッセージだったのかもしれない。

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