「ＤｅＮＡ６－５阪神」（１日、横浜スタジアム）

　あまりに反省点が多い試合内容、そしてサヨナラ負けを振り返り、阪神・矢野燿大監督は試合後、「いっぱいあるやろ、きょうは。負ける原因としてはたくさんあるんでね」と語った。

　九回、２死三塁から梶谷に決勝打を浴び、今季の横浜最終戦を終えた。ただ、そこに至るまでに拙攻、拙守とミスが連発。矢野政権では最長の７連勝を逃した。

　七回の守備時に、細川が打ち上げたファウルフライをマルテが落球。打ち直しとなり、その後、レフトへのソロ弾を浴びた。

　八回に二塁への代走として出場した島田は、陽川の右翼フェンス直撃の二塁打で打球判断を誤り生還できず。その後、無死満塁となってから、坂本、代打・糸井、近本と倒れ、無得点に終わった。九回も相手のミスから１死満塁を作ったが、陽川が空振り三振。木浪が中飛に終わった。

　五回１死満塁でのマルテの併殺を含めて、３度の満塁機で無得点。ほかにも先発の高橋が２度のバント失敗。チグハグな攻撃が目立った。

　八回の無死満塁で無得点に終わった場面について問われた指揮官は、「その１本がポイントじゃないよ。いっぱいあるじゃん、ポイント。きょうは、たくさんあったよ」と振り返った。

　この日はドラフト１位に指名し、交渉権を獲得した近大・佐藤が２本塁打を放った。「ホームランも特徴なんで。どんどん打ってくれるとね、本人の自信にもなるし、ファンの人も期待はあがる。打てると思うので、どんどん打ってくれたら、楽しみにしています」とし、阪神の選手への刺激になることを期待した。