阪神ドラ1 近大・佐藤「強くコンタクト」で推定130メートル弾!大物ぶり発揮
「オープン戦、近大-大阪産業大」(生駒総合グラウンド)
阪神にドラフト1位指名された近大・佐藤輝明内野手が4打席に立ち、本塁打を含む3打数2安打2打点1盗塁と持ち味を発揮した。
初回1死一塁では空振り三振に倒れたが、本領発揮はここから。2点を追う三回2死一、三塁で直球に詰まりながら左前適時打。次打者の初球、二盗に成功した。
1点を追う五回1死一、二塁では初球が背中への死球。一瞬、苦悶(くもん)の表情を浮かべたが、すぐにケロッとした様子で一塁へ向かった。
そして、圧巻の一撃が飛び出したのは同点の七回、無死。右サイドスローの相手に対し、2球目133キロの真ん中低め直球を振り抜くと、右中間スタンド茂みに消える勝ち越しソロ。打った瞬間に本人も確信する推定130メートルの特大弾だった。
また、タイブレークを想定して行われた10回1死二、三塁の場面でも打席に立ち、中越えにサヨナラ3ラン。改めて大物ぶりを見せつけた。
佐藤は試合後、「とにかく強くコンタクトをして、まあ入ったんで良かったです」と感触を振り返った。この日で練習試合は最後。公式戦以外は1年生から着用する背番号67にユニホームを身にまとう。左打ちの67番で阪神・ブラゼルと呼ばれることもあったが、この試合で最後の機会となった。
異例の決勝打が“2発”。甲子園でも本塁打と言える完璧なアーチだ。両方低めのボールだったが「どちらかというとローボールヒッターなので、いい所に来てくれたなと思います」と言葉に力を込めた。
視察に訪れた畑山統括スカウトも「これとないというのを見れた。打っても、投げても、走っても、守っても一流になるだけのポテンシャルを持っている」と評していた。