阪神の大量得点呼び込んだ無安打の近本 岡義朗氏が分析

 「DeNA5-13阪神」(31日、横浜スタジアム)

 阪神打線が15安打で13得点と大爆発。前日の引き分けを挟み、今季初の6連勝を決めた。初回、陽川の満塁弾で先制し、五回には6点を奪って一方的な展開に持ち込んだ。打線がつながった要因として、元阪神コーチの岡義朗氏(デイリースポーツ評論家)は、スタメンで唯一無安打に終わった近本の打席に注目した。

 「DeNA先発の井納は決して調子が悪かったわけではないと思う。初回先頭の近本に対して1球目に低めいっぱいに見逃しストライク。2球目も低めを突いて空振り。いい球を投げ込んでいただけに“きょうの井納は球が走っているかも”と思いかけたところで、近本が粘った」

 近本は3球目のボール球を見逃してカウント1-2とすると、その後に3度ファウルを放つなどして井納に8球投げさせ、最後は中飛に倒れた。

 「井納はたった2球で追い込みながら、粘られた。結局は打ち取ったとはいえ、いきなり先頭打者に粘られたことで投球テンポを崩された。続く糸原には2球目を右中間へ運ばれて二塁打。さらにマルテに四球。次の大山は空振り三振に仕留めたが、フルカウントまで持ち込まれた。そしてサンズに左前打、陽川に満塁ホームランを浴びた。わずかなテンポの乱れが大きな失点へとつながったように見えたね」

 五回はDeNA2番手・武藤に対し、先頭の秋山が右前打で出塁すると次打者・近本がまたも粘りを見せた。1、2球目を連続ファウルで追い込まれたものの、その後もファウルで粘りながらフルカウントまで持ち込み、最後は空振り三振に倒れた。しかし武藤はその後、2者連続で四球を与えてピンチを広げ、大量失点へとつながった。

 「この試合で近本は無安打に終わったけど、打席で粘ることで1番打者として最低限の責任は果たしたと言えるね」

 結果だけを見れば、大量得点に絡んでいないようにも見える近本。しかし、無安打ながらも確かな存在感を示す打席内容だった。

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