阪神 矢野監督に来季続投要請へ 多人数会食発覚も阪急阪神HD・角CEOが不問に

 阪急阪神ホールディングス(HD)・角和夫代表取締役会長グループCEO(71)が12日、兵庫県内で取材に応じた。この日、一部報道で明らかになった阪神・矢野燿大監督(51)の内規を超える大人数での外食について、電鉄本社に調査を指示し、秦雅夫社長(63)から報告を受けた結果、監督の責任は不問とした。阪神球団も事前に相談を受け、目的などを確認した上で外食を許可していたことを発表。藤原崇起オーナー(68)は、矢野監督に来季の続投を要請する方針を固めたことも明らかになった。

 阪急阪神HDのトップが、指揮官に理解を示した。この日、矢野監督が今夏の広島遠征中に「4人まで」の内規を超える大人数で選手、関係者らと外食をしていたことが、一部報道で明らかになった。角CEOは阪神に調査を指示。電鉄本社・秦社長からこの日報告を受けた結果、不問に付すことを明かした。

 矢野監督からは、事前に球団へチーム強化を目的に、選手らと外食しながら指導したい申し出があったという。内規を超える人数については、相談を受けていたこともあり、責任の所在は許可を出した球団に求めた。

 「(外食は)『月に(指定日の)1回』とか、『中日、広島戦はOK』と。その部分は守っているわけですよ。人数だけがオーバーしていた、と。申し出を球団が許可していますので。それがダメということになるならば、球団が責められるだけのことであって。監督が責められる話ではないということです」

 角CEOとともに、阪神も矢野監督の会食についてコメントを発表した。「事前に球団本部の責任者が相談を受け、チームの外食許可日かつ比較的感染者数の少ない広島での開催であり、監督のチームマネジメント、チーム力強化に資する内容と判断したため、球団として許可を出しました」。内規違反をして外食した選手らのような処分は科さない方針を示した。

 また、今回の件も踏まえた上で、阪神・藤原オーナーは来季の続投を要請する方針を固めていることも明らかになった。「もちろん(方針は)全く変わっていません。何も変わったところはありません。当然です」と期待を込めた。

 矢野監督は来季が3年契約の3年目。就任1年目は3位。今季も首位・巨人に12・5ゲーム差ながら、現在2位につけている。開幕12試合は2勝10敗と出遅れたが、7月19日・中日戦で借金を完済。8月末以降はAクラスをキープしている。

 一方で、巨人戦はここまで6勝14敗で独走させる一因となった。昨年に続いて今季の67失策も12球団ワーストだ。球団は課題克服と05年以来のリーグ制覇を信じ、21年も矢野監督に指揮権を託す。

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