阪神2軍、尼崎へ移転計画 候補地は小田南公園、メイン球場は4000人収容!

 阪神が水面下で進めてきた「2軍本拠地移転計画」が具体的に動き出したことが2日、分かった。移転候補地となるのは阪神大物(だいもつ)駅徒歩3分に位置する小田南公園。尼崎市が誘致を検討し、このほど阪神サイドが協力する形で完成予想図などの図面を提出。これを受けて市が近隣住民などの意見を聞いた上で、実現へ向けて検討を進めていく。

 “虎の穴”移転計画がついに動き出した。現在、阪神2軍は鳴尾浜球場と独身寮・虎風荘、室内練習場のある西宮市の「タイガース・デン」を拠点にしている。1994年に完成した同施設は築30年を迎える24年には大規模な改修工事が必要になる。500人収容のスタンド、室内練習場は手狭で、球団は11球団の2軍施設や、アメリカのマイナー施設を調査するなど移転計画を進めてきた。

 移転候補地は淡路島や姫路、神戸運動公園などが挙がってきたが、阪神電車沿線で甲子園球場との距離も近く、尼崎市大物駅近隣の小田南公園が最終候補地に決定。このほど阪神サイドからの計画案が所有者の尼崎市に示された。

 阪神電鉄広報担当は「移転を検討していることは事実です。ただ、まだ何も決まったわけではありません」と話すにとどめたが、3階建てスタンドのメイン球場、ミニサブグラウンドに室内練習場兼選手寮を新たに建設し、現在の小田南公園野球場をサブ球場として使用する計画が提案されたもよう。阪神グループが整備後、市にメイン球場などを譲渡する方向で進められるという。

 本紙の取材に応じた丸岡鉄也尼崎市議は「譲渡後の維持管理費の一部は市が受け持ち、阪神さんには土地の賃料を頂く形になるのでは」と説明。「今後は公園に隣接するマンションなど近隣住民の意見をうかがった上で、阪神さんと話を詰めていくことになる。市議会でも説明があると思います」と話し、近日中に周辺住民への説明会とアンケートが行われることを明かした。

 開場は球団が90周年を迎える2025年3月を目指し、メイン球場の収容人数は鳴尾浜の8倍に当たる4000人の規模となる計画。ファーム施設を大幅にパワーアップすることで、土台からチーム強化へとつなげていく。

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