阪神・高橋、3勝目お預け「毎回のように走者を背負ってしまい…」6回3失点
「阪神-DeNA」(22日、甲子園球場)
先発した高橋遥人投手は6回を投げて8安打3失点。五回、オースティンに逆転3ランを浴び、1点のリードを許しての降板となったが、六回に糸井の同点タイムリーが出て勝敗は付かなかった。
試合は2点リードで迎えた五回、先頭の梶谷に右前打を浴びると、続くソトには粘られ、フルカウントから四球で歩かせた。福原投手コーチがタイムをかけてマウンドに向かい、一呼吸置いたが続くオースティンとの対戦だった。
1ストライクから2球目、ここまで決め球として有効だった143キロのカットボールが、少しだけ高めに浮いた。衝撃音を残した白球は、左翼スタンド上段に飛び込む特大弾。痛恨の3ランを浴びた。
初回、無死満塁のピンチを無失点でしのぐと、四回には木浪の失策から1死一、三塁を招いたが、ここも無失点に抑えた。粘りの投球を続けてきた高橋だが、1球の失投に泣いた。それでも続く六回を無失点に抑え、打順が巡ったところで代打・原口が告げられた。
「毎回のように走者を背負ってしまい、良いリズムで投げることができませんでした。守備の時間が長くなってしまい、攻撃に良い流れを持ってくることができず申し訳ないです」
それでも続く攻撃で1死一、二塁から糸井が同点打を放ち、高橋の黒星を帳消しにした。110球、8奪三振の粘投も、3勝目はまたもお預けとなった。8月25日の中日戦(甲子園)を最後に、1カ月近く白星から遠ざかっている。