阪神・藤川が今季限りで引退 球団本部長は「今季に懸ける思い」と代弁
阪神・谷本球団本部長が31日、オンライン取材に応じた。藤川球児投手の今季限りでの現役引退について、一問一答は以下の通り。本部長は、引退試合について「正直まだ決まってません」。引退後のポストについても、「まだ考えてません」と語るにとどめ、「今季に懸ける思いというのを皆さんにお伝えしたいということだろうと思っています」と本人の思いを代弁した。以下、一問一答。
-藤川投手はどんな様子だったか。
「実は私は電話でしか話しておりません。努めて明るく言ってきたというのが事実でございます」
-明るい様子で話したと。
「そうですね。ただ話を聞くとかなり深刻、体自体は悲鳴を上げていると。お医者さんからも簡単に言うと、『もういいんじゃないか』と言われるぐらい、大変な中でやっているというのが事実でございます」
-シーズン途中でも決めるぐらい、体に痛みがあるのか。
「そうですね、いろんなところが、これまでの戦いの中で、疲労の蓄積というか、しんどくなっているのは事実でございます」
-矢野監督とも藤川投手は話をしたか。
「藤川投手はその後、矢野監督にもおそらく電話だと思いますが、話をしてると思います」
-矢野監督も藤川投手の意思を受けたと。
「そうですね。ただ矢野監督は予祝の中でも、日本一のマウンドには藤川球児が立っているとずっと言ってくれていますので。私も監督と話す中でその話をしてますので、監督からもおそらく、頑張って戻ってこいという話をしてくれたと思っております」
-藤川投手はシーズンの最後まで。
「今シーズン限りです。ただ、まだまだ戦いは続いていきますので、我々は日本シリーズを目指して頑張っていますので、その意思を示してくれたということです」
-引退試合などは考えているか。
「正直まだ決まってません」
-引退後のポストは。
「そちらについてもまだ考えてません」
-本人が話す予定は。
「そちらの方は後で事務局の方から説明すると思います」
-明日からの藤川投手の動きは。
「そのあたりも含めて事務局から説明させていただきます」
-8月中旬に申し出があった。そこで本部長は了承したのか、また今日発表になった経緯は。
「そうですね。私は藤川君に対して『分かった』ということは(8月中旬に)伝えました。お互いに話をしなければいけない相手というのがいますし、球団も組織なので、了承を得る期間が必要だったこともあり、今日に至ったということでございます」
-去年も申し出があった。去年と今年の違いは。
「実際のところよほどのことだろうと理解ができたからです。先生にも見ていただいて、かなり厳しいことも言われたようですので、そのあたりの話を総合すると今季精いっぱい努めてもらうのが精いっぱいだと判断しました」
-右肘のコンディション不良とのことだが。
「そこは控えたいと思います。簡単に言うと、藤川君の言葉言うと『ほんとに手術が必要なレベル』だというふうに聞いております。詳細は控えたいと思います」
-球団としての来季以降のスタンス。
「もちろんそういう選手であるからこそ、こういった対応をしているわけでして、今後についてはおいおい話していきたいと思っています。ただ藤川君の本意というのは来年のことを話すのではなくて、やはり今季に懸ける思いというのを皆さんにお伝えしたいということだろうと思っていますので、今そういった話は差し控えたいというのが心情でございます」
-球団への功績は。
「功績っていうのはここから積み上げてくれると思っていますので、話すのはシーズンが終わってからにしたいと思っています」
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