【岡田彰布氏の眼】これぞ投手戦よ 阪神・高橋はローテで回れるかどうか
「巨人1-0阪神」(18日、東京ドーム)
これぞ投手戦というゲームを久々に見た。阪神・高橋は岡本に打たれたあの1球だけ、ボールが高めに浮いてしまった。ただそれ以外はすべて低めに集まっており、エースになれる投手だということを改めて感じさせた。
岡本に一発を浴びた場面は、カウント2-1の4球目から3球連続での変化球勝負だった。しかし、ここは配球の問題ではない。きょうの高橋はすべての球種が良かったし、1打席目の対応を見ていると低めの変化球にまったくタイミングが合っていなかった。
おそらく低めに行っていれば、空振りを奪えたと思う。それだけにあの1球はもったいなかったが、先発ローテの軸として回っていける投球内容だ。
あとは体調面。この日は中11日だったが、中6日で同じような投球をできるかがポイントになる。巨人・菅野は中5日で、あれだけの投球を見せた。高橋もローテを回った上で、投球内容が変わらなければ、大きな戦力になると言える。
一方で気になったのは、巨人バッテリーが見せたサンズへの内角攻めだ。独特の構え方や、打席での反応を見ていると、やはり攻められるポイントだと感じる。公式戦も40試合超を消化し、打線の中心となっている選手だけに、相手も徹底してくる。19日は左腕のメルセデス。インサイドを克服できるか、一つの焦点になるだろう。