福留で阪神借金完済!美技&3安打4打点、球界最年長が猛ハッスル

 1回、中日・武田の打球に飛びついて好捕する福留
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 「阪神11-3中日」(19日、甲子園球場)

 阪神が今季初の勝率5割に達した。14安打11得点で完勝し、今季初の同一カード3連勝で3位に浮上した。「5番・右翼」で先発出場した球界最年長選手、福留孝介外野手(43)が攻守で活躍。初回にダイビングキャッチを決めると、バットでは3安打4打点で打線をけん引した。ボーア、糸井が欠場した中、ベテランを中心にチーム一丸となって勝利を引き寄せた。

 華麗でいて頼もしいプレー。白球をつかみ捕り、勝機をも引き寄せた。球界最年長だが、福留は一切の衰えを感じさせない。攻守で示した圧倒的な存在感。守備で魅せ、バットで虎党を沸かせた。

 「自分ができる精一杯のプレーをしようと思っていたので、何とか捕れてよかった」

 涼しい表情で振り返ったスーパープレーだ。攻撃の流れを呼び込む守備。初回1死走者なしから、武田が右翼前方へ打球を放った。一目散で落下地点へ走り、ダイビングキャッチした。

 6月26日・DeNA戦(横浜)以来となる先発出場。久々のスタメンでも、気迫のこもったプレーでチームを勢いづけた。

 初回、サンズ、大山が連続適時打で先制。無死一、三塁の好機で福留に打席が巡ってきた。梅津が投じた外角寄りのフォークに反応。左翼への犠飛となり、追加点を奪った。

 当たり前のように仕事をこなしたベテラン。2点リードの四回、1死満塁のチャンスで打席に立つと、2番手・藤嶋の直球を中堅へ運んだ。プロ初となる1試合2本目の犠飛を放ち援護した。

 「少しでもいい状態でいけるようにと思っている」

 チームに貢献するために43歳になった今も抜かりない調整を進める。16日のヤクルト戦で決勝2ランを放ってヒーローとなったが、翌17日には朝から鳴尾浜へ。若虎に交じってウエスタン・広島戦に出場して打撃の状態を高めてきた。

 好調の打棒。六回は1死一、三塁で左前適時打、八回1死二塁では中前適時打をマークした。3打数3安打4打点の猛打賞。ボーアが右臀部(でんぶ)の張りでベンチを外れ、また糸井も先発メンバーから外れた中、スタメン5番に座って大車輪の活躍だ。

 敵地で3タテを喫した相手に借りを返し、4連勝。これで、一時は「8」まで増やした借金も完済し、3位に浮上した。「やることは変わらず、自分たちのできること、今やっていることを続けていけるように」。一戦必勝。奮闘する大黒柱の姿はチームに勢いをもたらす。

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