阪神外国人列伝 79年、現役大リーガーのスタントンは好不調の波激しく…

 阪神は2020年、球団史上最多となる外国人選手8人体制でV奪回に挑む。球団創設85周年のメモリアルイヤー。かつてタテジマのユニホームに袖を通した助っ人を年度別で振り返る。1979年はブレイザーが監督に就任し、スタントンが加入した。

 スタントンは現役メジャーリーガーとして大きな注目を集めた。入団が決まった際のデイリースポーツの見出しは「阪神の『4番』スタントン」。メジャー通算9年間で829試合に出場。77年には133試合に出場し、打率・275、27本塁打、90打点を記録したと紹介している。

 ハイライトは巨人・江川に初本塁打を浴びせた試合だ。6月2日、0-2で迎えた四回1死、カウント2-2から外角高めの直球を右翼席にライナーでたたき込んだ。ラインバックの逆転3ランと共に、今でも語り継がれている。

 横浜スタジアム初の場外本塁打など、クローズドスタンスから放たれる長打に見るものはあった。ただ、好不調の波が激しく、大振りに伴う三振が目立った。8月1日・ヤクルト戦から9月23日のヤクルト戦までプロ野球記録の34試合連続三振を喫した。121試合、打率・225、23本塁打、58打点。わずか1年で退団となった。

 この年の監督は「シンキング・ベースボール」を掲げるブレイザー。球団初の外国人監督だった。それまでは南海と広島でコーチを歴任。チームは61勝60敗1分けと勝ち越し、前年の最下位から4位に浮上させた。

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