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阪神外国人選手列伝 1989年の1年のみ在籍のフィルダー サクセスストーリー実現

 阪神は2020年、球団史上最多となる外国人選手8人体制でV奪回に挑む。球団創設85周年のメモリアルイヤー。かつてタテジマのユニホームに袖を通した助っ人を年度別で振り返る。

 1989年はセシル・フィルダーが加入。来日時は「持てる限りのパワーを使いタイガースができるだけ勝てるように頑張りたい」と意気込み、背番号(44)と同じ本塁打を期待されていると聞くと「チームメートに恥ずかしくないものは、と思っている。ベストを尽くすだけ」と苦笑いで返した。

 フィルダーは広島との開幕戦で早速、逆転3ラン。八回に4点差を逆転し、チームに10年ぶり開幕白星をもたらした。ベンチでナインから抱きつかれ「最高だ。オレはこういう仕事をするために日本にやってきたんだ。ネバーギブアップ。これが勝利の原因だよ」と大興奮。5月の巨人戦(東京ドーム)では左中間看板に直撃する推定160メートル弾で度肝を抜いた。大洋に強く、横浜での場外弾を含む3打席連続本塁打や、同一カード8試合連続本塁打など、計16本の荒稼ぎだった。

 天性の飛距離に確実性が加わり、本塁打を量産。本塁打、打点のタイトルを争っていたが、9月14日・巨人戦の三回、水野から三振を喫してたたきつけたバットが弾んで右手にぶつかり小指を骨折。無念の離脱となり、106試合で、打率・302、38本塁打、81打点の成績を残した。

 ファンに夢を与えたフィルダーだが、条件面で折り合わず翌年メジャーに復帰。デトロイト・タイガースで2年連続本塁打王、3年連続打点王に輝いた。阪神在籍1年もインパクトは強烈。メジャーの代打要員から阪神を経てスーパースターに上り詰めるサクセスストーリーを実現した。

 この年、阪神は54勝75敗1分けの5位。村山監督が辞任した。

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