阪神・藤浪「軽率だった」コロナ騒動公の場で謝罪 「まさか自分が」認識の甘さを猛省

 新型コロナウイルスの感染から回復した阪神・藤浪晋太郎投手(26)が23日、兵庫・西宮市の甲子園施設内で改めて謝罪した。3月に会食に参加したことを「軽率だった」と猛省。チームメートにも直接謝罪した。伊藤隼、長坂を含めた3選手が公の場で取材に応じたのは3月27日の感染判明発表後初めてで、24日から他の選手同様に自主練習を再開予定。医療従事者への感謝と共に、プレーで信頼を取り返す。

 黒のスーツにマスク姿で現れた藤浪は「軽率」という言葉を繰り返した。自ら志願して臨んだ会見で、退院日の7日に発表したコメントに続き「ファンの方々、プロ野球関係者の方々、そしてチームの方々に大変なご迷惑をおかけして非常に深く反省しております」と改めて謝罪。自粛ムードが広がり始めていた3月14日に食事会へ参加したことを猛省した。

 「チームとして(外出)禁止とは言われていなかったですけど、自分の中で『まさか自分が』と。そういう認識はあまりなかった。そのあたりは非常に軽率だったと思います」

 藤浪は伊藤隼、長坂、他4選手と食事会に参加。その後、嗅覚異常を訴えたため同26日にPCR検査を受け、陽性と判定された。伊藤隼、長坂に加え、その場にいた女性3人の感染が判明する事態になり、クラスターの可能性も浮上していた。

 自ら申し出たことにより、日本中に嗅覚異常が新型コロナウイルスの症状として認知された。新たな感染判明につながったが、「たまたま自分がそういう症状でなっただけ。いずれは世間に認知されることだと思う」とし、「それより感染経路として食事会とか軽率な行動があった」と反省の弁を繰り返した。

 藤浪は「チームの皆さんの練習期間を奪ってしまったのはすごく申し訳ない」と、甲子園で練習していたナインに直接頭を下げた。チームは約3週間の活動休止を経て、今月15日から練習を再開。「しっかり野球で頑張れよと声を掛けていただいた」。藤浪も24日から鳴尾浜で自主練習を再開する予定だ。

 自宅ではネットを張り、ボールを投げていたという。信頼回復へ「野球のプレーで取り返すしかない。恩返しできるように、一生懸命、野球を頑張っていきたいと思います」と力を込めた。みそぎの1年へ再出発を図る。

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