狩野恵輔氏 阪神・谷川エグい!内角シュート連発 春季Cでブレーク予感

 デイリースポーツ評論家が独自の目線で“推しメン”を紹介する「It’s 勝笑 Time! オレが推す」(随時掲載)がスタート。第1回に登場した狩野恵輔氏(37)は、阪神の谷川昌希投手(27)の大ブレークを予言。春季キャンプ中の“ある投球”に覚悟を感じ、決め球のシュートを武器とした巨人・大竹寛投手(36)ばりの強気な投球で、リリーフの一角として期待した。

  ◇  ◇

 谷川のブレークを予感したのは、2月4日のキャンプ練習中だ。初めてのシート打撃。江越との対戦をバックネット裏から見たが、内角を狙ったシュートが左腕付近への死球になった。味方チームを相手にした投球。これだけでも度胸を感じるのだが、驚いたのは続く北條との対戦だった。

 初球、再びシュートで胸元を突いた。死球を当てても、次の打者に内角球を投げる。しかも、それが味方チームを相手にした投球。「この子はすごいな」と思った。社会人出身の27歳。ここでやらなければ…という気持ちなのだろう。強い覚悟を感じた。

 そんなシーンを見ながら、昔の記憶が脳裏に浮かんだ。矢野監督の現役時代。とある一戦で死球を当てて一触即発の乱闘ムードになった。それでも次の打者に、平然と内角球を要求した。似ているところがあるなと思っていたら、実際に話してみても興味深い。

 ブルペンでは、ほとんどシュートを投げない。「強い真っすぐをインコースにしっかり投げたい」という。直球がシュート回転するのが嫌なのだろう。巨人の大竹に通ずるところがある。昨秋のプレミア12でも活躍したように、球が速くなくても内角を突くシュートがあれば通用する。

 実際、「大竹みたいになれればいいね」と声を掛けたのだが、球児さんも同じ考えだったようだ。「大竹みたいに、球が速くなくてもしっかり内を攻めることができたら中継ぎで十分にやっていけるよ」と声を掛けられたという。決して目立つタイプではないが、面白い存在になるのではないか。

 活躍するかしないかは別。すぐにうまく出てこられるかは、まだ分からない選手だと思う。でも、ブルペンで投げる姿を見ていても、すごく気持ちが伝わってくる投手。三振を取るタイプではないが、ゲッツーでアウトを取ってほしい場面や、ゴロアウトが欲しい場面のワンポイントも面白い。

 先発としての経験もあるし、ロングリリーフとしても使えそう。いろんな可能性を秘めた投手だと思う。もちろん球児さんにも頑張ってほしいし、岩崎には抑えを奪うくらいの気持ちで飛躍の1年にしてもらいたい。みんな頑張れと思う中で、1人を挙げるとすれば谷川。今年は年間を通して活躍して、結果を残してもらいたい。

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