阪神・高山MVP 矢野監督、精神面の成長評価 糸井、福留らとの外野手争いでアピール

 「阪神春季キャンプ」(26日、宜野座)

 阪神の高山俊外野手(26)は26日、矢野監督から今キャンプMVPの一人として指名され、素直に喜んだ。福留や糸井、新外国人のサンズらと外野のポジションを争う今季だが、まずはアピール大成功。この充実したキャンプの勢いをさらに加速させ、オープン戦、そして公式戦でも結果を出していく。

 雲に覆われた宜野座の空に盛大な拍手が響き渡った。込められたのは、26日間に及んだキャンプのねぎらいと今シーズンへの期待。その中で、一番輝きを放った高山の表情は充実感を漂わせながらも、安堵(あんど)はなかった。

 「早かったですね。アピールするということに関していえば、一番アピールできたということだったので素直にうれしいです」

 外野の定位置奪取を目標に掲げる今季。ここまで自慢の打撃で存在感を発揮している。オープン戦初戦となった22日の中日戦では4打数4安打をマーク。また、23日の広島戦でも開幕投手に決まっている大瀬良から左前打を放ち、5打席連続安打と順調な仕上がりをバットで示した。

 懸命なプレーで猛アピール中の若虎。矢野監督は「新人王を取ってから苦しいシーズンが続いてますけど、練習に対して強い気持ちを持って1カ月やりきりましたし。それが結果というところにしっかりつながっている。一番は気持ちの成長を感じています」と取り組みの姿勢を認めた。

 指揮官から高く評価された精神面の成長は、強い決意の表れだ。「チャンスをもらったところで頑張るのは当たり前。結果のいい時、悪い時もありますけど、結果に左右されずに続けていくということが大事だと思います」。過去4年間の経験から、結果に一喜一憂せず、継続していく大切さを強調した。

 2年ぶりの開幕スタメンへ。福留、糸井、近本に新助っ人サンズらとの激しい外野手争いを制するしかない。「シーズンが終わったときに、いいキャンプだったと思えるようにしたい」と高山。充実の春季キャンプは終わったが、勝負はここからだ。心身共にレベルアップした背番号9が一気に突っ走る。

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