阪神・矢野監督 守乱にゲキ「悔しさを持って」1試合3失策で9戦12失策

 「オープン戦、ヤクルト2-2阪神」(24日、ANA BALL PARK浦添)

 反骨心が見たい-。阪神の矢野燿大監督(51)が24日、今年のオープン戦最多の1試合3失策を犯したヤクルト戦後、「悔しさを持って」と選手にゲキを飛ばした。昨季は12球団ワースト102失策。昨秋以降は課題克服に取り組んできたが、今春の対外試合9試合で12失策と結果につながっていない。開幕の3月20日・ヤクルト戦(神宮)まで約1カ月。指揮官がチームを引き締め直した。

 ファンがため息をつき、選手の表情がゆがむ。今春の対外試合でワーストの1試合3失策。開幕へ向けた調整段階とはいえ、見過ごすことはできなかった。試合後の恒例ミーティング。矢野監督は三塁ベンチに座った選手へ、約3分間をかけて奮起を促した。

 「エラーしたのをどうするか。グラウンドのせいや、打球が難しかったことを理由にしたって、うまくなることはない。守備で返すのか、バットで返すのか、走塁で返すのか。また元気で返すのか、次の試合で返すのか。そういう悔しさを持って野球をやることの方が俺は大事だと思う」

 3月20日の開幕戦で戦うヤクルトとの今年初対戦。相手の現状を知ると同時に、自分たちを見つめ直す試合となった。四回1死一塁、三塁・糸原が西浦のゴロを前進して捕球しようとしたが、打球はグラブの下を通過。ピンチを拡大し、直後にスアレスが中村に適時打を浴びた。

 五回無死の場面では、二塁・木浪が坂口のボテボテのゴロをファンブル。七回無死では三塁・北條が西浦の痛烈なゴロをはじいた。オープン戦では昨年3月16日・西武戦以来の1試合3失策となった。

 昨季は12球団ワーストの102失策。昨秋の安芸キャンプ、今春の宜野座キャンプを通し、選手とコーチは必死に課題克服へ取り組んできた。指揮官はその過程は高く評価している。

 ただ、今春の対外試合は9試合で12失策と、守備の乱れが目立っている。プロは結果が全ての世界。突きつけられた事実を受け入れ、今後につなげなければならない。

 「結果的に減らさないとダメだし、プロとしてエラーがたくさん出るっていうことはいいことじゃない。ファンの人はモヤモヤしているかもしれないけど、うまくなるように前を向いて練習していくしかない」

 春季キャンプは残り2日となったが、開幕3月20日・ヤクルト戦(神宮)まで約1カ月が残されている。この時期に課題が露呈したことをプラスに捉え、技術とメンタルの修正を図っていく。

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