阪神新助っ人ボーアは2打数無安打「イライラというか満足していない」
「練習試合、阪神-広島」(15日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)
新外国人・ボーアが、「4番・一塁」で来日後初の対外試合に先発した。得点圏に走者を置いた場面で2打席に立ったが、2打数無安打。試合後はフラストレーションを露わにした。
「正直なところ、結果には自分自身、イライラするところはありました。この時期の試合とはいえ、どちらもランナーがいた状況ですから、かえせなかったということは自分自身に腹が立ちました」
初回1死一、二塁の第1打席は、大きな拍手に迎えられて打席へ。広島先発・アドゥワに対して、カウント1ボールから143キロを打ち損じて一ゴロに倒れた。
三回1死満塁の第2打席もアドゥワと対戦。カウント2ボールからライナーを打ち返し、球場が大きく沸いた。しかし、打球は遊撃正面。ダブルプレーとなり、歓声が一瞬にしてため息へと変わった。
「勝負の世界でやっていますから、結果としていいスイングでいい打球を打っても、ランナーがかえらなかったら一緒なんで。自分の仕事ができなかったということで、イライラというか満足はしていないです」。予定の2打席を終え、四回の守備から交代した。
一方で、初の対外試合出場でファンから大歓声を浴びたことに対しては「最高です。もっとほしいです。ファンのためにプレーしているところもあるので、もっとほしいです」と表情を緩めた。
ボーアはメジャー通算92本塁打を放った実績を持ち、4番候補として来日。この試合まで実戦形式練習で2本塁打を含む5打数4安打。5日のケース打撃で伊藤和から左中間へ“来日1号”を放ち、13日のシート打撃では秋山から右中間へ一発をたたき込んでいた。