阪神、敗戦も収穫あり 藤浪、岩貞、近本ら上々の仕上がり

2回日本ハム1死一塁、日本ハム・高濱祐仁を併殺打に仕留めた阪神・藤浪晋太郎=かりゆしホテルズボールパーク宜野座(撮影・中田匡峻)
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 「練習試合、阪神4-8日本ハム」(9日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)

 2020年の対外試合2戦目は黒星となった。3番手の小野が2回7失点と乱調。それでも先発の藤浪が2回無失点と好投し、打線では2番に座る近本が2ランを放った。投打のキーマンが上々の仕上がりを見せている。

 相手先発は斎藤佑樹投手。藤浪は大阪桐蔭出身で2012年に春夏連覇、斎藤は早実で2006年夏に全国制覇しており、甲子園優勝投手対決が実現した。

 外野スタンドも解放され、内野スタンドは立ち見客であふれるなど、野球ファンも待望の一戦。この回、右打者で先頭の松本に対して初球、151キロの直球が外角に外れる。さらに142キロ、146キロがボール球に。4球目の149キロでストライクを取ると、内角の151キロでファウルを奪う。フルカウントから154キロが高めに外れ、先頭を四球で歩かせた。

 続く石井は二ゴロに打ち取ったが、一走がスタートを切っていたため1死二塁。得点圏に走者を置いた。それでも続く王に対して真っ向勝負。1ボールから4球連続のストレート選択。最後はこの日最速157キロの直球で見逃し三振に斬った。さらに4番・横尾をスライダーで遊ゴロに打ち取り、無失点で初回を切り抜けた。

 二回は先頭の渡辺を、外角低めに制球された146キロで二ゴロに。続く老原は四球で歩かせたが、続く高浜を外のスライダーで泳がせ、三ゴロ併殺に打ち取った。

 藤浪が好投すると、2番手の岩貞は2回1安打無失点。故障明けの小野は課題を残したものの、4番手の高橋遥も2回2安打1失点と結果を残した。西、青柳と、昨季1年間ローテを守った2人に続き、ローテを争う立場の先発投手陣。前日8日に登板した秋山、望月や浜地らも加え、し烈な争いが始まっている。

 一方、打線では劣勢の展開で、2番に座る近本が気を吐いた。六回、1死二塁で打席に立つと、鈴木遼の121キロを強振。完璧に捉えた打球は右翼スタンドに着弾した。2戦連続安打&打点をマーク。矢野監督の“肝いり”として、2番テストを続ける近本が、しっかりと結果を残している。

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