阪神ドラ1西純 プロ初ブルペン30球!マサ臨時コーチも絶賛

 山本昌臨時コーチ(左)が見守る中、ブルペンで投球練習する西純(中央)と及川
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 「阪神2軍春季キャンプ」(5日、安芸)

 阪神ドラフト1位の西純矢投手(18)=創志学園=が5日、同3位・及川雅貴投手(18)=横浜=とともにプロ初のブルペン入り。立ち投げで直球を30球投じた。山本昌臨時コーチ(54)からは「あれだけ馬力のある選手はなかなかいない」と絶賛され、資質の高さを感じさせる上々のスタートとなった。

 バシッ、いやドシッだ。ミットに突き刺さる音からも球の重みが伝わる。プロ入り初のブルペン投球を行った西純が立ち投げで30球。1月2日、創志学園室内練習場での自主トレ公開以来のブルペンだったが「7、8割の力で投げましたけど、思っている以上のボールがいって良い投球ができた」と納得顔を浮かべる。

 ネット裏には首脳陣やスカウト。マウンドの後ろには山本昌臨時コーチ。隣には及川。スタッフがブルペンに勢ぞろいで「緊張しました」。ただ、ボールを握ると顔つきは一変。受け手の岡崎も「良い球を投げていたし、重い」と高評価を口にした。

 最初はセットポジションで17球を投じ、ワインドアップで13球と投げ分けた。独自のスタイルには理由がある。「力んでしまうのでフォームをチェックするためです」。軸足やリリースを確認するため、高校からこのブルペン調整で取り組む。プロ入り後も平均台でラケットを用いてシャドーピッチングする際、セットで投げてフォームを確認しているという。

 ブルペンでは日本ハム・吉田輝のようにマウスピースを着用。高3夏から取り入れたと話すが、かみ締める力が強くて「前歯にヒビが入りやすいので」と導入の理由を明かす。プロの実戦でも「マウスピースをします」と継続して使う考えだ。

 この日まで3日間、安芸で指導した山本昌臨時コーチも「あれだけ馬力のある選手はなかなかいない。はまったボールは素晴らしく『剛球』」と絶賛。平田2軍監督も「マウンドに立つと大きく見えるよ」と笑顔がにじむ。

 今後は第2クールに立ち投げで2度、第3クールから捕手を中腰にして投げる予定。現段階では、実戦登板は3月以降になりそうだ。西純はキャンプ期間で「力感のないフォームを突き詰めたい」と決意。徐々にギアを上げ、戦闘態勢を整えていく。

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