サンズ「打点稼ぐ」ジョンソンの“置き土産”入団 マイナー時代同僚右腕から後押し

 阪神は20日、今季、韓国リーグで打点王に輝いたジェリー・サンズ外野手(32)と、来季契約を締結したことを正式発表した。1年契約で推定年俸110万ドル(約1億2000万円)。今オフ、積極補強を進める中で、4人目となる助っ人補強。同リーグで113打点、28本塁打の大砲加入は、ジョンソンの“置き土産”だったことが分かった。

 タテジマのユニホームに袖を通し、ニッコリと笑みを浮かべた。今オフ4人目の助っ人補強は、韓国リーグの打点王だ。米マイナーで通算180本塁打の右の大砲。正式契約を交わしたサンズは、球団を通して喜びのコメントを発表した。

 「マイナーで同僚だったジョンソンから、素晴らしい時を過ごしたと聞いていました」

 第一声となる書面で明かしたのは、ジョンソンとの関係だった。交渉が打ち切りとなり、メジャー復帰が確実な右腕。1年限りの退団が確実だが、大きな“置き土産”を残した。実はこの2人、17年途中からジャイアンツ傘下の3Aサクラメント・リバーキャッツで同僚だったという。

 移籍先を模索する中、“球友”の言葉は大きく背中を押したようだ。「来季、優勝するためには得点力を上げることが必要だと聞きました。打点を稼いで貢献したいです」。球団としても長く追い掛けた恋人だ。今夏7月30日からは韓国野球委員会(KBO)に球団幹部を派遣。早い段階でリストアップし、調査を続けてきた。

 既に来季契約を更新したガルシア、マルテ、呂彦青に続き、今オフは既にボーア、ガンケル、スアレスを補強した。リリーフとしてエドワーズとの交渉も最終局面。来季は開幕時としては球団史上最多となる外国人選手8人体制で臨むことが確実だ。矢野監督は「一生懸命走るというか一個一個のプレーに気持ちが出るというのか、いい選手だと聞いている」と歓迎する。

 今季、韓国リーグで113打点の打点王。マルテ、ボーアと助っ人野手3人起用なら、破壊力抜群の打線が予想される。既に予習もバッチリだ。「ファンの方々の熱狂的な応援は映像で確認しており、今からユニホームを着てプレーをすることに、気持ちが高ぶっています」とサンズ。15年ぶりのリーグ優勝に向けて、また1人、頼もしい男が加わった。

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