藤浪「自分の動作の弱点を知って」復活へ沖縄で最先端トレーニング

 体中にマーカーを貼り付けて投げ込む藤浪=北谷(撮影・田中太一)
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 阪神の藤浪晋太郎投手(25)が10日、沖縄・北谷で「ドライブラインベースボール」の講習に参加した。名古屋にあるトレーニングスタジオ「BC PROJECT」が、同施設のスタッフ5人を招き、日本で初めてセミナーを開催。藤浪は中日・又吉、藤嶋らとともに、5日間実施される合同トレに参加している。

 米国・シアトルに拠点を置く「ドライブラインベースボール」は、科学的なアプローチによる技術指導を行う。独自に製作された、重さの違う13種類のボールなどを使用するトレーニングや、全身にセンサーを装着して投球フォームのデータを取り、理想のフォームを完成させる最先端のトレーニング法。

 大リーグで5年連続2桁勝利を挙げているレッズのトレバー・バウアーら、一流メジャーリーガーも拠点としている施設だ。日本でも西武やロッテ、ソフトバンクも既に導入している。

 初日となった前日9日は座学と体力測定などを受け、この日は実際にブルペンに入って投球解析を行った。リリースポイントや球の回転を調べた際には、最速95マイル(約153キロ)を計測。シーズンオフのこの時期としては異例の数値に、スタッフも驚きの声を上げていた。

 この日、計測したデータをもとに分析し、あす以降の練習で個々の課題をフィードバックし、最善の解決策を探していく。バウアーらも師事する製品開発責任者のトシュ・セムラッカー氏も「選手全員がそうだが、ポテンシャルを秘めているし、伸びていく可能性を感じる。必ず目標を成し遂げられるようにしたい」とコメントした。

 今季はプロ7年目にして初めて2軍で開幕を迎え、1軍登板はわずか1試合。初めて未勝利のままシーズンを終えた。5日の契約更改では、減額制限いっぱいの25%、4年連続のダウン更改に「悔しいシーズンだった。価値ある0勝にしたい」と復活の決意を語っていた。

 分析、測定を終えた藤浪は「球速がいらないわけじゃないですが、それよりもコントロール。自分の動作の弱点を知って、何ができないから、コントロールできていないのかを知りたい。楽しみです」と参加の意図を明かし、今後につなげる意気込みを語った。残り3日間、沖縄で最先端技術に触れ、来季のパフォーマンスに変えていく。

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