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片山 ケース打撃で2打数2安打 育成上がり“雑草男”がバットで猛アピール

 ケース打撃で安打を放つ片山。後方は北川コーチ
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 「阪神秋季キャンプ」(7日、安芸)

 阪神の片山雄哉捕手(25)が7日、今キャンプでの“初実戦”となったケース打撃で輝きを放った。首脳陣からサインも出る実戦さながらの舞台で、2打数2安打。快音で応え、結果を残した。育成選手スタートから今年7月に支配下登録を勝ち取り、安芸キャンプメンバーにも抜てきされた。来季1軍へ-。雑草魂で、さらなるアピールを誓う。

 安芸の空に、片山の声が響く。メイングラウンドにいても、サブグラウンドにいても、だ。「この1年、2軍でやってきたことを見せられる秋にしたい」。その強い思いは、首脳陣の心も動かした。

 コーチ陣からの連日の指導に、片山はひたむきに汗を流してきた。そしてこの日のケースバッティングで、強い輝きを放つ。首脳陣からサインが出される中、片山へは右打ちの指示。そんな中、与えられた2打席で、いずれも中前打の2安打を放った。それも初球打ちの快音で応え、矢野監督も「飛んでる方向はセンターなんだけど、打球の質もいいし。一発で決めたっていうのも価値があるよ」と目を細めた。

 片山は球団のリュックを見つめた。刺しゅうされているのは、「122」の背番号。育成1位で入団し、一番最初に立てた目標は支配下登録だった。努力と結果が実を結び、迎えた7月30日。目指していた最初の夢がかなう。ついに背番号が2桁になった。

 今キャンプへの参加が決まり、最初はリュックに貼ったテープの上から黒いマジックで新しい背番号に書き換えていた。だが、第1クールも終わる頃だったか、許可をもらって、そのテープをはがしたという。「この数字を見るたびに、悔しさだったりを思い出す。今年一年は胸に刻むためにも、このままのかばんを使います」。この今はつけていない背番号が、片山にとってプロでの原点だ。

 これで第2クールまで、ケガなく完走。胸に刻み込んだのは、藤井バッテリーコーチから掛けられた言葉だった。「元気のよさや明るさが持ち味。いい意味で注目されるように。まずは振り向いてもらわないといけないでしょ?」。俺はここにいるぞ-。声は、片山を照らす道しるべだ。

 踏まれても、立ち上がり、はい上がってきた。野手陣が徐々に帰路に就く中、片山は一人黙々と打撃練習を続ける。個別練習では藤井コーチと捕球練習を続けながら、「ここまで来られたのは、夢物語です」と笑った。まだ、終わらない。ここから、片山の夢物語は始まっていく。

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