「セＣＳファーストＳ・第３戦、ＤｅＮＡ－阪神」（７日、横浜スタジアム）

　阪神が同点に追い付かれた直後の八回、植田海内野手の“神走塁”で再び勝ち越した。

　この回、１死から高山が死球で出塁。矢野監督は代走の切り札・植田を一塁に送った。ここで植田は続く梅野の打席で初球、完璧なスタートで二塁を陥れた。さらに二塁からエスコバーの暴投を誘い、三塁に進塁。梅野はきっちりと中堅にフライを打ち上げた。

　定位置より、やや前の飛球になったが、俊足の植田は悠々とホームに生還。前日は代走で出塁した七回、二盗に失敗し、チャンスをつぶしていた。汚名返上の好走塁となった。

　引き分けに終われば、規定によりレギュラーシーズン上位のＤｅＮＡがファイナルＳに進むことになる。失策で同点に追い付かれ、重苦しいムードが漂う中、若虎の足が流れを引き戻した。チーム窮地を救った。