阪神 3試合連続完封で4連勝 奇跡のCS進出へ夢つなぐ 西10勝 執念のスクイズも

試合後、笑顔でナインを迎える阪神・西勇輝(中央)=横浜(撮影・出月俊成)
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 「DeNA0-7阪神」(28日、横浜スタジアム)

 阪神が4連勝で奇跡の逆転CSにバトンをつないだ。今季12度目の完封勝利。22日のDeNA戦、24日の巨人戦に続き3試合連続完封は、2016年以来3年ぶり9度目の球団タイ記録となった。

 試合は初回からアクシデントが起きた。先発の西が、先頭・梶谷の打球を右足で止めて投ゴロに仕留めた。しかし打球が右足首付近に直撃し、アウト成立後にうずくまるほどの激痛。ベンチから矢野監督やトレーナーが駆けつけ、暗雲が立ちこめたが続投した。四球と安打で2死一、二塁のピンチを招いたが、5番・ロペスのフェンスギリギリの打球を右翼・中谷が好捕し、何とか立ち上がりを無失点で切り抜けた。

 5回を投げきって4安打無失点。試合前の時点で投球回は167回1/3。最低限の目標としていた170イニングにも到達し、今季10勝目を手にした。2桁勝利は2年連続6度目。チーム唯一の2桁勝利となった。また、阪神に移籍した投手で、1年目の2桁勝利は西が初めてとなった。

 「総力戦という状況は頭にあったので、初回から飛ばして良い形で後ろに繋ぐことができました。梅野に配球面で迷惑をかけましたが、しっかりカバーしてくれて、野手の方々も守ってくれたので、いいリズムで投げることができました」

 一方、打線は四回、1死から福留、大山の連続四球でチャンスを作る。続く糸原は一塁内野安打で1死満塁。6番に入った中谷だ。1-2からの4球目。外角の直球に反応すると、打球は左前へ。先制の2点適時打が決勝点になった。さらに一、三塁から、木浪が執念のスクイズに成功。「必死に食らいつきました。2度、3度あるサインではないので、一発で決めることができてよかったです」と追加点を奪い、梅野も右前適時打で続いた。

 一挙4点のリードを奪うと、八回には福留の右前適時打、糸原の2点適時二塁打で3得点。ダメを押した。

 矢野監督も好投の西を5回で代え、六回から岩崎、ドリス、島本、守屋とつなぐ積極継投。完封リレーでリードを守った。

 これで3位広島に0・5ゲーム差。引き分けも許されず、残り2試合の勝利が絶対条件だが、逆転CS出場に向けて望みをつないだ。29日からは本拠地・甲子園に帰って、中日との2連戦を戦う。同日はメッセンジャー、翌30日は高橋聡のラスト登板。負ければ、今季限りでの退団を表明した鳥谷と、ともに戦う最後の2日間にもなる。

 チーム一丸で2年ぶりのCSへ。6連勝フィニッシュで奇跡の扉を開きたい。

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