横田を突き動かしてきた「掛布の言葉」

 「ウエスタン、阪神4-2ソフトバンク」(26日、鳴尾浜球場)

 阪神・横田慎太郎外野手(24)が26日、ウエスタン・ソフトバンク戦で引退試合に臨んだ。八回2死二塁から中堅で出場。レーザービームを披露し、本塁で走者を刺した。“奇跡のバックホーム”で球場全体を沸かせた。試合後のセレモニーでは2016年に開幕スタメンをつかんだ背番号「24」のユニホームで登場。6年間の感謝を繰り返し言葉にし、慣れ親しんだ鳴尾浜球場で別れを告げた。

  ◇  ◇

 「試合に出たい」という思いを抱いてきた2年半だった。横田を突き動かしてきた言葉があった。16~17年に2軍監督を務めた恩師の掛布雅之氏からこう言われたという。

 「練習以外でやる陰の努力、陰の練習こそが大事なんだからな」

 誰よりも早く球場入りし、ブルペンでマシン打撃や素振り、ノックを受けた。練習後も虎風荘の屋上でバットを振り続ける姿も珍しくなかった。

 「掛布さんにそう言っていただいたのを思い出します。僕は他の選手より遅れている。それ以上のことができないと試合に出られないですから」

 後輩の小幡も「常にバットを持っている選手でした」と明かす。目標にしてきた実戦では打席には立たなかったが、中堅守備でスーパープレーを魅せた。ひたむきに努力してきた姿は2軍首脳陣、選手の誰もが認める。偶然だけではなく、努力してきた姿が結実したと思う。(デイリースポーツ・阪神担当・関谷文哉)

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