阪神、今季12度目の完封負け 中日に2年連続負け越し 青柳7回1失点も報われず
「阪神0-1中日」(28日、甲子園球場)
阪神が中日相手に、今季12度目の完封負けを喫し、連敗。先発の青柳が7回1失点の粘投も打線の援護なく9敗目(6勝)を喫した。また、2年連続で対中日戦の負け越しが決まった。
夏の長期ロードを終え、甲子園に戻って迎えた一戦。試合は序盤から中日ペースで進んだ。青柳は毎回、走者を背負う投球。五回には無死一、三塁のピンチを招きながら、京田を空振り三振に斬ると、福田、ビシエドを三ゴロに抑えて無失点で切り抜ける。だが、六回、阿部に左翼越えソロを浴び、先制点を献上した。それでも七回も1死二塁のピンチを切り抜け、最少失点で踏ん張った。
「初回から毎回ランナーを背負ってしまい、リズム良く投げることができなかったのですが、野手の方々が守ってくれたおかげで何とか最少失点で踏ん張ることができました」
一方、打線は「1番・遊撃」に好調木浪、「2番・中堅」に近本を置き、1、2番を入れ替えて臨んだ。その木浪が初回、左前打でチャンスメークしたが、続く近本の鋭いライナーを投手・小笠原がキャッチ。一走・木浪も戻ることができず、不運な形の併殺打でチャンスをつぶした。
二回以降は安打も出ず、小笠原攻略に苦心した。七回には2死二、三塁の好機を作ったが、代打・鳥谷が2番手の藤嶋の前に二ゴロに倒れた。八回にも代打・北條の左前打から、1死二塁と得点圏に走者を進めたが、近本が遊ゴロ、福留が三ゴロに倒れた。最後まであと1本が出なかった。
シーズンは残り23試合。逆転CS出場に向けて、厳しい戦いは続いていく。29日は秋山が先発する予定。まずは連敗を止めて、反撃態勢を整えたい。