屈辱まみれの虎 巨人に8年連続負け越し 借金ワースト7
「巨人6-3阪神」(18日、東京ドーム)
矢野阪神にとって厳しい厳しい週末となった。あまりにもせつない伝統の一戦でのカード3連敗。借金は何度も踏ん張ってきたラインをついに越えて今季ワースト7に。首位巨人とのゲーム差も最大の11・5に広がった。
まだまだ宿敵相手の屈辱的な記録は並ぶ。対戦成績は6勝13敗となり、残り6試合を残して8年連続の負け越しが決定。巨人相手のカード3連敗は今季4度目となったが、これは1963年の5度以来、実に56年ぶりという赤っ恥の記録だ。
とはいえ1、2戦目よりはわずかに手応えが残る敗戦だった。前日には「少しでも打線が点を取れる方向を見せていきたい」と話していた矢野監督。相手先発はリーグ最多の勝ち星を誇る山口。ソラーテをスタメンから下げ、大山を6番に降格。5番に糸原を置く新たなクリーンアップで臨んだ。五回にはスタメンマスクの坂本に代えて代打・原口、さらに早くも先発ガルシアに代打を送るなど積極的に動いた。
六回に糸原にチーム29イニングぶりとなる適時打が生まれると、七回には2点を返して1点差まで詰め寄った。さらに「プロとして負けられへんという気持ちもあった」と執念を見せ、その回からジョンソンを投入。だが、頼みの助っ人右腕が2点を奪われると、もう反発する力は残されていなかった。
「ここからどう戦うかが俺らの問われているところ。どう踏ん張れるか、どういう気持ちを出せるかというところが大事。そういうところを見せられるように頑張ります」
将は前を向く
あくまでも指揮官は前だけを見つめる。早ければ来週中にも自力でのCS進出もなくなる状況。20日からはDeNAとの“直接対決”を迎える。シーズン残り30試合。Aクラスを目指す戦いは、まさに踏ん張りどころを迎える。