虎の救世主!新助っ人ソラーテがデビュー戦で決勝2ラン 藤川が今季初セーブ

7回、左越え2ランを放ち阪神ファンにアピールするソラーテ=東京ドーム(撮影・金田祐二)
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 「巨人2-4阪神」(26日、東京ドーム)

 阪神が連敗を2で止めた。新加入したヤンハービス・ソラーテ内野手(32)=前マーリンズ傘下3A=が同点で迎えた七回、来日初本塁打となる2ラン。デビュー戦でのアーチが決勝打になった。

 試合はこの回、2死から近本が二塁強襲内野安打で出塁。昇格即、「2番・遊撃」でスタメン出場したソラーテに打順を回した。

 左腕・田口に対してこの日、初めて右打席に入ったソラーテは1-1から3球目。130キロのスライダーをフルスイングした。打球は左翼スタンド上段に飛び込む特大の2ランになった。

 打った瞬間、スタンドインを確信した助っ人だが、二塁を回る手前でなぜか全速力。さらに、三塁を回ったところで大きく飛び跳ねておどけて見せるなど、パフォーマンスでもスタンドを沸かせた。これには敵味方に関係なく、敵地ドームも大きな拍手を送った。

 球団の助っ人選手で、来日初安打が初本塁打になったのは、1995年のグレン・デービス以来、実に24年ぶりの快挙。また、球団の外国人選手がショートを守るのは、2007年のアンディ・シーツ以来、12年ぶりのこととなった。八回からは二塁の守備に就くなど、打って守って、鮮烈なデビューを飾った。

 「その前に同じ球を見ることができたし、力まずに甘い球にしっかりアジャストすることができたよ。(来日初本塁打については)ファンのみなさんがあれだけ喜んでくれて、今まで聞いたことがないような大歓声の中で、ダイヤモンドを1周できて最高の気分だね」

 試合は初回、阪神が大山の左犠飛で先制。二回には無死一、三塁から、坂本の遊ゴロ併殺の間に、追加点を奪った。先発の高橋遥は中5日の登板も苦にせず、序盤から巨人打線を寄せ付けない圧巻の投球。それでも疲れの見え始めた五回、坂本の右前適時打で1点を失うと、六回には3四球で押し出しとなり、同点の場面で無念の途中降板となった。

 それでも代わった島本が、なおも1死満塁で若林を空振り三振に。続く坂本を三ゴロに抑えて脱した。絶体絶命のピンチを切り抜けた直後、助っ人に劇的な2ランが生まれた。島本が3勝目。

 七回以降は、守護神ドリスの不在を感じさせず、七回をジョンソン、八回を岩崎がつなぎ、九回は藤川が抑えて今季初セーブ。新勝利の方程式が完成し、藤川のセーブは2018年9月12日の中日戦以来となった。

 対巨人戦の連敗も3でストップ。負けたら自力優勝の可能性が、再消滅する一戦で粘りの戦いを見せた。27日の第2戦は西が先発する予定。連勝で首位チームとの差を縮めていきたい。

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