1番・近本 変えへん!矢野監督明言 盗塁王へVっちぎれ!
阪神の近本光司外野手(24)が27日、甲子園室内で行われた全体練習に参加した。矢野監督は、「打順は変えへん」と29日からのリーグ戦再開後も1番打者として信頼を寄せて起用することを明言。ルーキーの躍動を突破口に、首位・巨人を追走していく。
最大の武器となる快足をさらに生かす。ここまで72試合の出場で18盗塁。1年目の赤星が同試合数で記録した15を上回る。だが憧れの大先輩は、折り返し後に24個のスチールを成功させ、盗塁王のタイトルを獲得した。「それ(盗塁)はチームだけでなく、ファンも望んでいること。盗塁を決めるということが優勝に近づけるのではないかと思う」と自らの役割を認識する。
相手にとって嫌な印象を与えている足。前半戦で研究され、走りにくい状況となるが矢野監督は「打撃コーチや俺も、スコアラーさんも含めてみんなでアドバイスできるか」と対策を話した。どれだけ盗塁数を上積みできるかに、チームの浮沈がかかっている。
そのために交流戦で打率・165と低迷した打撃の修正も忘れない。全体練習終了後には、居残りでマシン打撃を行い「時間が足りないので。時間があるうちにやらないといけない。試合の時は毎日の調整と修正しかできないので」と精力的にバットを振り込んだ。
チームを上昇気流に乗せられるか否か-。そのカギは近本が握っている。