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近本を育てた社高校名物過酷トレ 険しい岩場乗り越え登山道往復…当時を振り返る

 スタートから約1時間半。視界が開き加東市街を見渡す(撮影・田中太一)
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 これぞ、虎の韋駄天(いだてん)を生んだ社高校名物の過酷トレーニングだ。セ・リーグ2位の18盗塁をマークしている阪神のドラフト1位の黄金ルーキー、近本光司外野手(24)=大阪ガス。高校時代に強靱(きょうじん)な足腰と精神力を鍛え上げたのは、約180メートルの坂ダッシュと兵庫県加東市上三草にある三草山のクロスカントリー。当時を思い返しながら解説と効果を述べた。

 写真を見ながら懐かしそうに当時を振り返った。近本が高校3年間、心身共に鍛えられたトレーニングの地。その効果と特訓の思い出を語った。

 まずは、高校の近隣にある坂道トレーニングだ。距離は約180メートル。道は途中から急勾配になり、車でもアクセルをそこそこ踏み込まなくてはいけないほど。練習の強度によって変わってくるが、基本的には34秒切りを10本。目標を達成できるまで走る。

 「坂道ダッシュでは、蹴る力を鍛えることができました。しっかり地面を蹴らないと推進力を発揮できない。そういったことを意識して走っていました」。そう解説する近本は最低ノルマの本数で終わっていた。

 脚力だけでなく、精神的にも鍛えられたのは、高校から約10キロのところにある三草山のトレッキング。グラウンドでの練習を終えた後にランニングで訪れ、12月中旬の強化合宿期間は連日登ることも。静けさに包まれた片道約3キロの山道を走って往復する。

 500ミリリットルのペットボトル1本をユニホームのポケットに入れて、一斉にスタート。「前半は何とか流れに付いていって。日が暮れる前にとにかく早く帰ってこようと思っていました」。日暮れになると、足元が見えなくなり、危険。そのため選手にとっては時間との勝負でもあった。

 この登山道、決して平たんな道だけではない。膝まで足を上げないと越えられない険しい岩場が何カ所もあり、冬場は落ち葉で滑りやすい。「どこに足を運んだらいいのかを考えながら」と即座に判断して、走路を攻略。激しいアップダウンに加えて人が1人しか通れない獣道や階段を越えて、ようやく折り返し地点。一息つく間もなく、再び山へ入り、階段を駆け上がっていく。

 往復で約1時間とチーム内でも速かったルーキー。「足腰だけでなく、精神的にもすごく鍛えられた。下りには、足の回転を生かせるので自信がありました。バランス感覚も鍛えられましたし、キツかった練習の一つ」と話す。地形を生かしたトレーニングが、近本の強靱な身体を形成していたのだ。

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