梅野「ナバーロのおかげ」虎党大爆笑 まさかのサイクル安打…珍事が重なり 

 「阪神-DeNA」(9日、甲子園球場)

 阪神・梅野隆太郎捕手のサイクル安打は、いくつもの偶然が重なり合った。

 まずは二回の第1打席。2死一、二塁で右翼線へ飛球を打ち上げた。右飛かと思われたが、右翼手ソトが落下点を誤り、ボールが転々。一度、失策を表示する「E」ランプがともったが、記録が訂正となり、ラッキーな2点三塁打となった。

 四回は右前打。そして八回は今季1号ソロを放ち、“王手”をかけた。

 その後、八回2死満塁で福留の右飛でチェンジかと思われたが、ソトが落球。走者一掃の3点適時失策となると、四球、左前打とつながり、梅野に打席が回ってきた。ここまでも珍事が重なっていたが、フィナーレはその後に待っていた。

 八回、2死一、二塁で山崎康から右中間を破る一打。二塁打で快挙達成だったが、「サイクル安打と表彰されるまで全く気付いてなかったです」と梅野。スピードをグングン加速し、三塁へ向かっていた。

 三塁打となれば、快挙は流れてしまっていたが、ここでも梅野に運が向き、一走・ナバーロが本塁で憤死。梅野は三塁ベースに到達しておらず、この時点でサイクル安打達成となった。梅野は「ナバーロのおかげかなと思います」と笑わせた。

 左足薬指骨折を負いながらの離れ業。18年に達成した平田以来、史上69人目の快挙となった。本拠地は割れんばかりの大歓声。ヒーローは右手を突き上げ、「めちゃくちゃうれしいです。まさか自分がサイクル安打を達成するとは思わなかった」と会心の笑顔を浮かべた。

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