矢野監督“玉砕指令”就任後初の伝統の一戦へ「3連勝したい」原Gぶち破れ

 阪神・矢野燿大監督(50)が1日、就任後初となる2日からの巨人3連戦(東京ドーム)を前に、選手に対して“玉砕覚悟”で挑む指示を出した。開幕カードのヤクルト戦と同様に「伝統の一戦」でも攻める姿勢の重要性を強調。オフの大型補強で優勝候補に挙げられる強敵に、気後れすることなく向かっていく姿勢に期待した。

 ライバルの実力は認めざるを得ない。それでも受け身にならず、前に出よう。いざ、打倒・巨人。当たって砕けるぐらいの意気込みでいい。矢野監督が選手の背中を押した。

 「どんどん向かっていく姿勢というか、バッテリーでそういうものを見せてほしい。逃げてうまくいくような打線ではないんでね。『結果は知らない』じゃないけど、それぐらいの気持ちでいってくれたらいいと思う」

 投手陣は開幕カードで強力なヤクルト打線に強気な姿勢を貫き、3試合で3失点に抑え込んだ。丸、岡本、陽岱鋼のクリーンアップを中心とした巨人打線攻略にも、挑む姿勢をポイントに挙げた。

 打線にも積極的な姿勢を指示。ヤクルト戦は3試合で14安打4得点と低調だったが、巨人に打ち勝てば、勢いに乗る材料となる。

 「ぶつかっていくっていうことを楽しめるという戦いができれば、結果もついてくると思う。強い巨人に、そういう戦いをしていきたい」。初戦で山口と対戦後、メルセデス、ドラフト1位・高橋の先発が予想されるが、難敵をなぎ倒す勝利への執念に期待した。

 自身にとっては就任後初の「伝統の一戦」。東京ドームでもエンジョイベースボールを貫く。「勝ち越したいし、3連勝もしたい。『伝統の一戦』を監督としてやれるなんて。思いっきり楽しんでやれたらいいな」。開幕カードではベンチで存分に感情を表現した。敵地でも選手、ファンとともに戦う。

 今週は巨人戦を終えた後、週末はリーグ3連覇中の広島とマツダスタジアムで対戦する。今後を占う意味で重要な1週間となる。

 「普通に考えて(広島、巨人は)強いぞ。だからこそ『野球は面白い』というのを見せたい気持ちがある。いい1週間にできるように頑張りたい」。この日、新元号の「令和」が発表された。就任1年目に、日本も新たな時代を迎える。「平成」では日本一を逃したが、新元号元年の王者は譲れない。今年の初顔合わせで難敵をたたき、悲願達成へ加速する。

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