福留、自己ワースト12打席連続無安打…セーフティーも不発 G倒開幕で次こそ!

 「阪神1-2ヤクルト」(31日、京セラドーム大阪)

 今季初安打が遠い。阪神・福留が3打数無安打で自己ワーストとなる開幕から12打席連続ノーヒット。5番に座るベテランのバットから快音が響かない。

 そんな状況でも、チームのために何とかしたかった。2点を追う四回、大山が右犠飛を放ち、1点を返した。反撃ムードが高まる中、なおも1死一塁で迎えた第2打席。その初球、福留は意表を突くセーフティーバントを試みた。

 打球は三塁方向へ絶妙に転がったが、わずかに切れてファウル。誰もが予想しなかったプレーで好機拡大を狙ったが…決まらない現状がもどかしい。

 試行錯誤しながら貢献しようとするベテランの姿勢に、清水ヘッドコーチは「うれしいですよね。サインのはずではない。工夫が見えた」と明かす。ただ、ベンチが期待するのはクリーンアップとしての一打。「打ってガッツポーズしてくれたらうれしい」と背番号8の復調を願う。

 第3打席は三振、第4打席は左飛に倒れ、プロ1年目の99年に記録した11打席連続無安打を更新した。それでも浜中打撃コーチは「(打席に)割り切って入っている。いまのところ当たってないだけで、心配はしていない」と言う。

 試合後は何も語らず球場を去った福留。2日からは敵地で宿敵・巨人との3連戦を迎える。伝統の一戦で目覚めの一撃を放てるか。

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