ガルシア「一番野球を覚えたのが日本」日本野球への思いと優勝への意気込み語る

 登板を控えボールを持って意気込むガルシア
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 とにかく優勝したい-。阪神のオネルキ・ガルシア投手(29)がこのほど、デイリースポーツの単独インタビューに応じた。昨季は中日でチーム最多の13勝を挙げ、阪神へ移籍した新助っ人左腕。日本野球への思い、優勝への意気込みを語った。26日のウエスタン・オリックス戦が開幕前最後の登板予定で、順当なら4月2日・巨人戦でシーズン初登板を迎える。

  ◇  ◇

 -野球が盛んなキューバで育った。キューバとアメリカの野球を経験した上で感じる日本野球との違いは。

 「3カ国で野球をしてみて、自分としては“一番野球を覚えた”のが日本なんだ。集中することだったり、教育が大事だったりとか、プレーの過程が大事だったりとか、そういうことは全て日本で覚えたと言える」

 -野球の種類が違う?

 「キューバもアメリカも野球のレベルとしてはものすごく高い。ただ、特にアメリカでは“球を速く投げる”ことだったり、“絶対にアウトを取る”ということだったり、そういうことだけにフォーカスしてやっていた気がする」

 (続けて)

 「だから日本では改めて違う部分を教わった気がしているんだ。自分の中ですごく新しい発見があった。キューバ野球もすごく高いレベルにあると思うけど、日本の野球から学ぶことはたくさんあるのではと思っている」

 -そもそも来日を決めた理由は。

 「2017年にロイヤルズでメジャー昇格した時に先発する機会をもらったが、そこで打たれてしまったこともあって、その後2回目の登板機会をもらえなかったんだ。自分自身すごく腹が立って…。こんなんだったら、実際に日本の野球の話をいろんな人から聞いていたし、行ってみたいなと思って。代理人にも相談して、話を進めてもらった」

 -来日してみて。

 「もちろん戸惑いはあったよ。中日ではランニングの量とか投げる量とかの練習量も含めて、いろいろと難しいことがあった。でも、だんだんとこの国が好きになってきたし、日本でやっていくにはやらなければいけないことなんだと理解もした。そして去年、実際に成績が出たし、今年、阪神に来ることができた」

 -阪神で味方になってありがたい選手は。

 「大山選手とか糸原選手、あとは福留さんもそうですね。ありがたいというよりは、昨年投げるのが難しかった相手としてね」

 -逆に中日で敵になって嫌な選手は。

 「ハハハ…アルモンテ、大島、平田…みんないいバッターなので。嫌というか、対戦してみたいと思うね。両打ちのアルモンテ選手は左バッターの方がいいと思うが、自分の時は右で来る。ぜひ対戦してみたい」

 -日本で骨をうずめる覚悟はあるか。

 「アメリカに戻れたらうれしいという気持ちがなかったと言えばウソになる。でも、今は日本のことが大好きだし、自分の魂はここにあると思っているからね。できれば日本でキャリアを終えることができるぐらい、全力を尽くしたいと思っているよ」

 -阪神の入団会見でチャンピオンへのこだわりを話していた。

 「まだチームで優勝したという経験がないんでね。キューバ、メキシコ、ドミニカ共和国、アメリカでも、そして昨年の日本でもできなかった。本当に『優勝』という経験が欲しいんだ」

 -阪神も優勝から遠ざかっている。

 「いいバッターもいいピッチャーもいると思うので、みんながまとまることが一番大事かなと思う。それを自分も願っているし、チームとしても必要なこと。みんながひとつになってシーズンを戦うことができれば、必ずいい結果が出ると思うので、そういう気持ちを持ってチームに貢献していきたい」

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