糸井、100%打ァ 初実戦で痛烈中前打!右膝付近炎症で出遅れも万全アピール

 「オープン戦、阪神1-5西武」(16日、甲子園球場)

 超人の状態は100%や!阪神の糸井嘉男外野手(37)が初の実戦となった本拠地・甲子園での西武戦に「3番・右翼」で出場。三回の第2打席に火を噴くような痛烈な打球を中前へはじき返した。右膝付近の炎症で試合出場が延期となっていたが、打撃以外の守備や走塁でも問題ないことをアピール。オープン戦最下位脱出はならなかったが、シーズン本番では頼れるベテランが猛虎を引っ張る。

 待ち構えていた報道陣の前を、素知らぬふりした糸井が歩く。呼び止められると、オーバーに驚いて見せた。笑いを誘いながら今年初の実戦を振り返る。「3番・右翼」で出場。結果は2打席に立ち、1安打1四球だった。走、守も含めて超人100%-だ。

 「やっぱ…高ぶるものはありました。ルーキーを初めて生で見たんですけど、いいスイングをしているし、対応力もすごいので。すごいなあ」

 オープン戦とはいえ、舞台は本拠地・甲子園。初回、フルカウントから四球を選ぶと三回の第2打席だった。1点を先制し、なおも1死一、二塁。木浪、近本と新人コンビの演出に、心は自然と燃えた。2ボールから4球、フルスイングでファウル。微調整を終え、2-2から7球目だ。

 真ん中低めのスライダーを狙うと、鋭い打球が中前に弾んだ。中堅・金子侑は定位置付近を守っていたが、あまりに打球のスピードが速く、二走・木浪は三塁を回ったところでストップ。追加点とはならなかったが、守備、走塁でも入念に動きを確認。上々の初実戦となったようだ。

 「生きた球を見ることができてよかった。守って足の状態も確認できたし、走塁とかも全部100%できたので。ケガなく開幕に向けてやっていきます」

 今春のキャンプ。室内での打ち込みを日課にした。場所は決まってカーブマシン。連続ティーのように、間髪入れずに打ち返した。小笠原(現中日2軍監督)が日本ハム時代、ルーティンにしていた練習だった。「コースが変わっても、必ずマシンのネットに打ち返す。ホンマにすごかったよ」。37歳に妥協はない。飽くなき向上心が進化を支えている。

 5日、古傷の右膝付近に炎症を起こした。12日の中日戦に出場予定だったが、延期。調整遅れが不安視された中、初戦から万全をアピールした。「1本?出たね~」と声のトーンを変えておどけた後、表情を引き締めた。「まだスタートじゃない。それは開幕なので」。17日も3番・右翼で出場する。100%の超人が全快で全開だ。

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