ガルシア完璧2回0封 あるぞ開幕投手 幻惑6人斬り!矢野監督も惑わせた

 「阪神紅白戦、紅組0-5白組」(26日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)

 矢野監督のうれしい悩みが、また増えた。阪神の新助っ人オネルキ・ガルシア投手(29)=前中日=が26日に行われた紅白戦で好投。狙い通りの投ゴロ併殺打を含めて、2回を打者6人できっちりと料理した。この日、登板したメッセンジャー、西とともに新生・矢野阪神の船出を飾る開幕投手の座を争っていく。

 『虎のガルシア』が、持ち味を存分に発揮した。最速148キロの直球にスライダー、チェンジアップを交え、2回22球を投げて打者6人で料理。京セラドームでヤクルトを迎え撃つ3月29日の開幕投手の座へ、大きくアピールしてみせた。

 2番手としてマウンドに上がった二回は、10球で三者凡退。本領を発揮したのは三回だ。1死から迎えた島田の一塁方向へのどん詰まりのゴロに、「素手で勢いよく行ったらコケちゃったよ(爆笑)」。捕球の際に、尻もちをついて出塁を許したのは、ご愛嬌(あいきょう)。

 だが、続く上本に対して、昨季中日で最多となる13勝を挙げた真骨頂とも言える投球を披露する。「低めにコントロールしてゴロを打たせるのが自分の形」と胸を張ったように、143キロの直球で投ゴロ。1-6-3の併殺に仕留めた。

 登板前日にはある“儀式”を行っていた。自慢のV字モヒカンの右の刈り上げ部分に、背番号の『77』を刈り込んだ。バリカンを手にしたのは昨季、中日でチームメートだったロドリゲス。同じ沖縄でキャンプに参加する友人に頼み、初実戦へ向けて気合を入れた。

 米国籍取得の手続きのため渡米し、20~23日にチームを離れた。その間は練習に充てる時間がほとんどなかった中での、この日の好投。「実りある2イニングだった」と満足げに振り返った左腕は、「どの球種も、もっともっと良くなる」とうなずいた。

 「隙がない」と、その投球にうなった矢野監督だが、また悩みが増えた。開幕戦で当たるヤクルトに対してガルシアは昨季4試合に登板し、2勝1敗。防御率2・08に抑えている。メッセンジャー、西とともに開幕投手の有力候補として認めた上で、「せかすなって(笑)。もうちょっと楽しみにしてたらいいやん。決めたらちゃんと言います」と決定を先延ばしにした。

 3人の次回登板予定は3月2、3日のソフトバンク戦(ヤフオクドーム)。『3・29』オープニングゲームの真っさらなマウンドへ上がるのは誰なのか。開幕投手争いからますます目が離せなくなってきた。

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