ジョンソン高速カット解禁 矢野監督うなった「アレこそ本当」わずかな変化が威力大
「阪神紅白戦、紅組0-5白組」(26日、かりゆしホテルズボールパーク宜野座)
阪神の新外国人、ピアース・ジョンソン投手(27)=前ジャイアンツ=が26日、紅白戦で2度目の実戦に登板し、1回無安打無失点。実戦で初めてカットボールを投じ、矢野燿大監督(50)をうならせた。
三回から登板。「感覚が戻ってきている」と話す右腕が、実力の一端を見せた。2球目。143キロで長坂のスイングを崩し、捕飛に仕留めた。この日の最速149キロとは6キロ差で、わずかな変化のカットボール。指揮官にインパクトを残した。
「アレこそ本当のカット(ボール)だよ。打者は見極めつけへんと思う。真っすぐと思って打ちにいったら、クッとキレるから」
数々の投手を見てきた矢野監督が、名前を挙げた日本人のカットボーラーは、川上憲伸(元中日)、三浦大輔(元DeNA)だ。
「日本人は(本人がカットボールと言う球種は)結構スライダーが多い。だいたいひねって投げているもん」。現役時代は手こずった球種だけに、ジョンソンが描いた球筋は頼もしく映った。
後続は2者連続三振。実戦初登板となった21日・広島戦に続いて2試合連続無安打投球となった。「必要とされる駒となれるように頑張りたい」。セットアッパー候補は、聖地に立つ姿を思い描いた。