藤浪、20勝 安藤コーチが太鼓判 ブルペン視察でビビッ

 阪神の藤浪晋太郎投手(24)が18日、鳴尾浜で今年3度目のブルペンに入り、53球の大半をワインドアップから投げ込んだ。視察に訪れた安藤2軍育成コーチは「あのボールを投げられれば、20勝ぐらいするんじゃない」と太鼓判を押した。右腕は万全のコンディションを整え、キャンプインに備えていく。

 197センチの長身から放たれる白球は、威力満点という表現が似合う。頭の上でグラブを高く上げ、右足に体重を十分にため込んでから腕を振る姿は、躍動感にあふれていた。立ち投げ13球、捕手を座らせて40球を投じ、計53球。カットボール、カーブ、スライダーも交えながら、藤浪は今年3度目のブルペン投球を終えた。

 自身のコンディションについて「状態はいいので。変わりない」と冷静に話す。投球を見届け、絶賛の言葉を並べたのは安藤2軍育成コーチだ。「いや、すごいね。素晴らしい」と明るい表情を浮かべる。続けて「あのボールをマウンドで投げられれば、20勝ぐらいするんじゃない」と最上級の褒め言葉で太鼓判を押した。

 現役時代は先発の柱や中継ぎとして、投手陣の中心を担い続けた同コーチの言葉には、説得力と背番号19への期待が宿る。前回ブルペン入りした14日には、2月1日のブルペン入りに向けて準備を進めていく姿勢を示した右腕。安藤コーチは「活躍が楽しみなボールを投げていた。かなり出来上がっているんじゃないか」と仕上がり具合にも目を細めた。

 1月から後輩の才木が“弟子入り”という形で、ともに自主トレを行っている藤浪。技術向上に高い意識を持ち、体の使い方やトレーニングに取り組む姿は、後輩への手本にもなっている。

 昨季は2軍調整で苦しい日々を送った。だがシーズン終盤に1軍昇格を果たすと、9月16日のDeNA戦から3連勝。2年ぶりの完封勝利を挙げるなど、復活への確かな足掛かりをつかんだ。この日のようなパフォーマンスをマウンドで披露するための必要な要素を問われると「もちろん技術だと思います」と言い切った。

 新加入の西、ガルシアに加えて、若手の台頭も著しい猛虎の先発ローテ争い。限られた椅子を勝ち取るためには、春季キャンプでのアピールが必要不可欠になってくる。キャンプインまで約2週間。自らのポジションを確立すべく、藤浪は己の技術を磨き続けていく。

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