藤浪、先発ローテ争い生き残りへ 春季キャンプ即アピールや

 ブルペンで投球練習する藤浪
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 阪神の藤浪晋太郎投手(24)が14日、春季キャンプ初日からブルペン入りし、初実戦となる2月11日の紅白戦での登板も視野に入れていることを明かした。12日に今年初のブルペン投球を行った右腕は、この日も鳴尾浜でブルペン入りと調整は順調。競争激化が必至の先発ローテ争いを勝ち抜くためにも、ゆっくりしている暇はない。

 手にしなければならない“働き場所”をたぐり寄せるため、己との対話を続ける。長い距離からのキャッチボールを入念に行った後、藤浪は温まった体をブルペンに向けた。

 今年初のブルペン入りとなった12日は、ほとんどの投球をワインドアップから行った藤浪。“中1日”となったこの日もワインドアップが中心だったが、振りかぶるフォームだけに固定せず、ノーワインドアップから腕を振る姿も見せた。立ち投げで24球、捕手を座らせてから32球を投じて計56球。合間にはカーブを4球、カットボールも8球交えた。

 投球を終えた右腕は「悪くはないですね。例年とそんなに変わらない」と状態を自己分析。変化球については「遊びの範囲です。早く仕上げたいとか、そういうものではない」と説明した。キャンプまでのブルペン入りの頻度には「コンディションと相談しながらですね」とうなずく。

冷静に分析

 約2週間後に迫った春季キャンプ。いよいよ1軍生き残りを懸けた“アピール合戦”の火ぶたが切られる。特に先発ローテ枠はし烈な競争が予想されるが、藤浪は「(キャンプ)初日にブルペンに入れるようにしていくので」と2・1に照準を合わせている。そして初実戦となる2月11日の紅白戦については「投手コーチと話をしながら。初日に(ブルペンに)入れば、その辺(11日)に仕上げられると思う」と早期登板を視野に入れた。

 矢野監督は今季の開幕投手についてキャンプ、オープン戦を判断材料にフラットな状態で競わせる方針を示している。実績十分のメッセンジャーをはじめ、新加入の西も候補に挙がる中、藤浪は「全く頭にないというか。そういう立場じゃない」と先発ローテが確約されていない自身のポジションを冷静に見つめた。

 ルーキーイヤーから3年連続で2桁勝利を挙げたものの、16年からの3年間では15勝。勝負の7年目に向け、背番号19は宜野座の幕開けと同時にアピールを重ねていく。

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