【阪神新2軍監督に聞く・平田勝男2軍監督(上)】星野さんだったらそう言うだろうな

 矢野燿大新監督(49)をトップに据えた阪神は18日まで秋季キャンプで汗を流した。17年ぶりの最下位に終わった今季。14年ぶりのリーグ優勝を目指す来季。広島の牙城を崩すには何が必要で、何が足りないのか。「新2軍監督に聞く」。平田勝男2軍監督(59)に迫る。

  ◇  ◇

 -3度目の2軍監督就任。

 「新鮮だね。フェニックス・リーグで宮崎にも1週間行ってきた。若い選手や今年活躍できなかった選手のやる気をヒシヒシと感じた。アッという間だったな。1軍の空気とはまた違って、何かをつかもうとする熱意を感じるよな」

 -1軍首脳陣も若返った。平田監督から1、2軍の連携を密にしていく考えがある。

 「宮崎に出発する時にも矢野監督に電話を入れた。実は昨年、矢野監督が2軍監督になる時に話をした。『オレも経験があるけど、絶対プラスになるよと。面白いぞ。もう一回できるなら、2軍監督をやりたい』と言ったんだよ。それを矢野監督は覚えてくれていたんだ。就任の時に電話がかかってきて。『そうおっしゃってましたよね。お願いできますか?』と。そういうことを言ってくれたんでね」

 -若いコーチが増えてきた。選手だけじゃなく、コーチも指導していく立場になる。

 「そういうところはすごく島野さん(育夫、元ヘッドコーチ)に勉強させてもらった。昔、星野さんの家に行ったら『(亡くなった)島ちゃんにあいさつしてこい!』って言われて。生きてんのかな?と思ったら、庭のところに等身大の写真があった。やっぱり星野-島野って、すごい関係だったんだな。矢野監督も、ヘッドやコーチ陣とそうやって戦っていかないといけないし、いいところは若いコーチたちに引き継いでもらいたい」

 -星野さんと最後に話したのは、いつ。

 「亡くなる3日前。新年のあいさつで電話をかけた。「よろしくなんてできるか!」ってね。少し元気がないかなとは思ったけどいつもの感じだった。嫁さんとも電話を替わるんだけど、「もうお世話はできないよ~」という感じで。そんないつもの会話だったって。(亡くなるのには)10年は早かったよな。常に先を、先を見る方だった。亡くなられて今、いろんな言葉が浮かんでくる」

 -星野さんの遺言は阪神と楽天の日本シリーズ対決だ。

 「カネ(金本知憲)が監督をやって、その後に矢野だもんな。みんな星野さんの教え子たち。「カネを助けてやれ」と言われたけど、「テル(矢野)を助けたれ」と言うだろうな。そういう声が聞こえるよ。生きていたら怒っているやろう。阪神も楽天も最下位やもんな。野村さんの指導も受けて、矢野監督は矢野監督像を作っている。選手としっかりコミュニケーションを図ってね。それでいいんじゃないかな。ファームのことはオレに任せてくれたら大丈夫だから」

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