【フL】馬場、直球ズバッと0封締め「いい感覚をつかめた」

 「フェニックス・リーグ、阪神0-1DeNA」(29日、SOKKENスタジアム)

 マウンドからベンチに引き揚げる足取りは軽かった。DeNAとのフェニックス・リーグ最終戦に先発した馬場が、直球をテーマに掲げて臨んだ1カ月間の成果を見せつけた。5回5安打無失点、6奪三振と好投した。

 「フェニックスでは変化球に頼らず、真っすぐにこだわってきました。今日は外角でストライクを取ることができましたし、いい感覚をつかむことができました」

 立ち上がりから粘り強く投げ抜いた。初回1死一塁としたが、味方の好プレーにも助けられて無失点。四回には2本の安打と暴投で2死二、三塁のピンチを招いたが、目的がブレることはなかった。神里を3ボールから2球連続の直球で追い込むと、最後は外角への148キロ真っすぐで空振り三振。変化球に頼ることなく、課題球で無失点に防いだ。

 香田2軍投手コーチは「立ち上がりから投げっぷりがよかった。立ち上がりを課題としていたが、今日のような立ち上がりをしていってほしい」と来季へ期待を寄せた。

 ドラフト1位で入団した1年目の今季は1軍で2試合に登板したが、勝利を挙げることはできなかった。「いろいろ勉強することができたので、これを今後に生かしていきたい」と力を込めた。来月1日からは秋季キャンプがスタートする。南国でつかんだ手応えを、安芸で自身の実とする。

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