2位の小幡、目標は鳥谷 同級生ドラ1の根尾、輝星らに負けない
「プロ野球ドラフト会議」(25日、グランドプリンスホテル新高輪)
ここからが勝負だ。阪神から2位指名された小幡竜平内野手(18)=延岡学園=は同級生に対抗心を燃やした。今ドラフトでは金足農・吉田、大阪桐蔭からは根尾と藤原、報徳学園・小園、天理・太田と同級生5人が1位指名。「順位は違いますが、プロに入れば同じなので。もちろん負けたくないです」と言葉に意地を込めた。
「まさか、2位で指名されるとは予想していなかったです。実感はまだです」
テレビ中継されていた1位指名が終了すると肩の力を抜いた。「まだ呼ばれないはずだ」。そう思い込んでパソコンモニターを見つめていると突然、自らの名前が映った。待望の瞬間に一気に表情が引き締まる。喜びの2位指名だった。
高い身体能力を発揮した広い守備範囲とシュアな打撃が持ち味。目指すスタイルは球団通算最多安打を放つなど、走攻守のバランスがとれた鳥谷だ。「遊撃が自分の目標。鳥谷選手のようになれるようにしたい」と目を輝かせた。
苦楽をともにしてきたナインへの感謝も忘れない。「皆のおかげでプロに行くことができた。感謝しています。日本を代表する選手になりたい」。グラウンドで約60人の部員を前に思いを伝えると、思わず涙がこぼれた。
大分から駆けつけた両親もエールを送る。父・正樹さん(54)は「早く先輩たちに追いつけるように。息の長い選手になってもらいたい」と期待を寄せた。
「(似合うのか)全然分からないです」。人生初となるタテジマのユニホームを着こなし、虎の顔となる。