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矢野新監督 現役時代は熱い一面も 誤審に鬼の表情で退場!審判突き飛ばす

 温厚なイメージのある阪神・矢野燿大新監督(49)。だが現役時(当時は輝弘)には、判定を巡り鬼の表情で審判を突き飛ばして退場になったこともあった。

 【2006年8月11日紙面より】

 「横浜10-6阪神」(10日、横浜)

 誤審やないか-。五回裏二死二、三塁、カウント2-3からの判定をめぐって、阪神・矢野輝弘捕手(37)が激怒。有隅昭二球審(38)の胸を小突き、退場処分となった。阪神・安藤が投じた球は横浜・石井のバットに当たるファウルだったが、審判団は暴投と判断した。試合は阪神が逆転され、連勝は5でストップ。11日から3連戦を行う首位中日との差は「5・5」となった。

 怒気がユニホーム全体からあふれ出ていた。目を真っ赤に血走らせ、岡田監督はロッカーを出てきた。

 「もうええやろう。誤審?知らんわ」

 投げやりになった。ペナントを左右するかもしれない明らかな誤審だった。

 2点リードで迎えた五回の守り。1点差に迫られなお二死二、三塁で石井を迎えた場面。フルカウントから安藤のワンバウンドしたスライダーにバットが当たった。確実に音はベンチまで届いていた。それでも有隅球審は「ボール」を宣告。転々とバックネットまで転がる白球。しかし、『ファウル』を信じる矢野はマスクを取って抗議。判定は覆らない。二塁、三塁にいた走者が次々とホームを踏んだ。気が付けば、両手で球審の胸を2度、3度と突いていた。

 「退場!」

 矢野は即刻、暴力行為とみなされ退場。これには三塁ベンチから岡田監督をはじめ、ベンチのコーチ陣、守備についていた選手までが審判団に詰め寄った。「バットに当たっとるやろう!だから石井も走ってないやないか」。顔を近づけ猛抗議する指揮官。グラウンドは騒然となった。 事態を収拾すべく責任審判の渡田が「バットに当たっていることが確認できず『ボール』として再開します」と歯切れの悪いアナウンス。14分の中断の末、試合は再開された。

 さらに小池にタイムリーを許し、この回一挙4失点。六回に逆転し意地を見せたものの、一度狂った流れは虎の手中に収まることなく、再逆転を許し、そのままズルズル敗れた。

 カッカと燃え上がる背番号80は口を一文字に結び早足で移動のバスへと突進する。道すがら「ファンも納得しないのでは?」との問いかけに、ようやく「だれが見ても(間違いと)分かるやろう。野球が駄目になるわ」と吐き捨てた。

 退場の矢野も怒りは収まらない。「当たってへんかったら恥ずかしくてよう言わんわ。100%(バットに)当たってるんやから走者なんて見てない。確信があるから言うてるんや」。

 首位・中日は試合がなく、ゲーム差は半歩下がって5・5になった。11日からはナゴヤドームに乗り込み落合竜に挑む。竜倒しか、このうっぷんを晴らす手立てはない。

 ◆矢野の退場 プロに入って今回で2度目。98年6月25日の中日(13)戦(ナゴヤドーム)で、七回の守備の際、本塁でセーフの判定を下した森球審の胸を小突いて以来。阪神の退場者は、05年9月7日の中日(19)戦(ナゴヤドーム)の九回、平田コーチが退場して以来41人目。

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