阪神、今季ワースト最少1安打零敗 4日にも完全終戦 自力CS消滅

 「阪神0-10DeNA」(1日、甲子園球場)

 なぜ、こんなにも本拠地で苦しむのか。金本阪神が今季ワーストの1安打に封じ込まれ、今季12度目の完封負け。引き分けを挟んで甲子園6連敗となり、聖地での今季成績は19勝36敗2分けの勝率・345。球団史上初の最下位に沈んだ1978年の球団ワーストに並んだ。

 CS進出に燃えるチームとの差が、残酷なまでに映し出される。守っては15安打10得点を許し、打っては今季ワーストの1安打で今季12度目の完封負け。最後までせめてもの意地を望んだファンの声援に、何も応えられなかった。金本監督も、それがつらかった。

 「何とかモチベーションを上げてね、ファンのためにもね、ちょっともう、申し訳ないし、何とかいい姿を見せてほしいですけどね」

 覇気がなく淡々と進んだゼロ行進。最後まで見せ場を作れない。1点を先制された直後の初回、1死一塁での福留の打席でフルカウントからの6球目で一走・森越がスタートを切ったものの、最悪の三振ゲッツーであっさり攻撃終了。反発力を示せないまま、そのまま沈黙を続けた。

 「浜口も良かったかも分からんけど、勢いがね、付けたかったけどね、封じこまれたというか」と金本監督。三回2死からの糸原の中前打が、この日唯一の安打となり、五回以降は1人の走者も出せず、失点だけが重なっただけ。殴られ続けてゲームセットだ。

 「見ての通りです。やっぱり打てないし…打てなかった、打たれてしまったというね」

 甲子園での成績は、これで1分けを挟んで6連敗となり、今季通算では57試合で19勝36敗2分けの勝率・345という数字に。78年最終の球団ワーストの数字に並ぶ形となってしまった。

 また、過去の甲子園の最多敗戦は95年の38敗となっている。シーズン残り10試合のうち、甲子園では残り5試合。2敗以上で不名誉な最多敗戦記録に並ぶか、更新してしまう。ファンのためにも、それだけは避けたいが…。

 CS進出に関しては今日にも自力が、そして最短で4日にも完全に可能性が消滅し、Bクラス確定となってしまう。金本監督は「それはもう、毎日勝ちたいですし」と語気を強めたが、まだCS進出の可能性が残っているとは思えない戦いぶり。燃える要素がどこにも見えない。秋風だけが冷たく身に染みる。

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