阪神、見せ場なく…打線1安打二塁も踏めず、投げては10失点 容赦ないヤジ降り注ぐ

 「阪神0-10DeNA」(1日、甲子園球場)

 阪神が今季12度目の完封負け。打っては1安打で二塁も踏めず、投げては10失点と見せ場なく、DeNAに大敗を喫した。甲子園では引き分けを挟んで6連敗となり、今季成績は19勝36敗2分けとなった。本拠地での借金「17」は、1978年の球団ワースト記録に並んだ。

 試合は序盤から苦しい展開だった。先発・岩貞が初回に1点を失うと、二回以降は立ち直ったかに見えたが、五回に捕まった。先頭の7番・桑原に内野安打、犠打で1死二塁とされ、伊藤の適時二塁打で1点を失い、その後、2死としたが、ソトに、リーグトップタイとなる第38号の2ランを被弾。ロペスにも左越えに26号ソロを浴びた。

 5回8安打5失点で9敗目(7勝)。一方、打線はDeNAの先発・浜口を前に沈黙。三回に2死から糸原が中前打を放ったが、円陣を組んだ四回以降も安打が出ず、好機すら作ることができなかった。

 4番を担ってきた糸井が左肩腱板の部分損傷で離脱。9月に入って北條、原口、藤川に続く主力4人目の負傷で、戦力も整わない中での戦いが続く。

 中盤以降、スタンドから「気合を入れろ、タイガース!」の合唱が響く中、八回には2番手の伊藤和が5失点。ダメ押し点を献上した。容赦なくヤジ、罵声が降り注いだ。糸井と代わる形で昇格し、「7番・中堅」で約3カ月ぶりにスタメン出場した高山は3三振。ベンチの期待に応えることはできなかった。

 シーズン残り10試合で、DeNAに4ゲーム差。逆転CS出場も限りなく厳しい数字になった。

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