鳥谷、甲子園で決める!虎最多安打までM1「たくさんのファンの方の中で打てれば」

 阪神の鳥谷敬内野手(37)が30日、甲子園のファンの前で節目の安打を放つ意気込みを語った。現在通算2063安打で、藤田平氏(デイリースポーツ評論家)が持つ球団最多安打記録にあと1本と迫っている。勝利につながる一打を-の信念は変わらない。1年前にも歓喜の瞬間を分かち合った本拠地でのDeNA戦で、猛虎の歴史に新たな1ページを刻む。

 本拠地で決める。沸き上がる大歓声、鳴りやまない大声援。全てを味方につけ、チームの勝利につながる一打を-。期待のかかる2064本目。鳥谷が新たな猛虎の歴史に名前を刻む覚悟を決めた。

 「記録に特にこだわりはないけど、たくさんのファンの方に見てもらう中で打てれば、それに越したことはないですね」

 ここまで今季は、ここぞの場面での出番が続いていた。代打での出場は60試合。23日の巨人戦(甲子園)では、0-1の七回2死一、三塁の好機で代打がコールされると、中前適時打を放った。試合を振り出しに戻す一打で通算2063安打とし、藤田平氏が持つ球団記録へあと1本と迫った。

 3位・巨人を3・5ゲーム差で追いかける5位・阪神は残り11試合。連戦が組み込まれる。Aクラス争いは佳境を迎え、逆転CSへの望みもまだついえたわけではない。「まだシーズン中なので、自分のことよりもチームのために目の前の一試合一試合に集中して戦いたい」。最後まで執念を見せ、戦い抜く気持ちを貫いていく。

 1日に本拠地へ帰って挑む相手はDeNA。振り返れば昨年9月8日の同戦。二回に1死一塁から右中間への適時二塁打を放ち、史上50人目の通算2000安打を達成した。そのときと同じ敵、同じ場所。聖地からもらうパワーを再び力に変える。

 28日の中日戦では、遊撃の守備にも就いた。かつては不動だったポジションだが、2016年9月2日以来、実に2年ぶり。打球処理は1度だけだったが、軽快な動きにブランクは感じさせなかった。「僕が決めることではないので」と話すにとどめたが、試合前練習では遊撃でのノックを念入りに受け、準備に余念はない。

 チーム全員で乗り越えていかなければならない、9連戦が始まる。今季のスローガンは、最後まで戦い抜く「執念」だ。チームの勝利と共に、球団史の1ページに「鳥谷敬」の名前を刻む。

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