才木、リリーフへ配置 球児の代わり

 阪神の金本知憲監督(50)は25日、過酷な14連戦を前に右肘痛で出場選手登録を抹消された藤川の代役として、2年目の才木浩人投手(19)をリリーフへ配置転換する方針を明かした。すでに本人には24日の巨人戦前に通達しており、同試合からスタンバイを開始。救援陣に大きな負担がかかることが予想される中、若い力でCS進出を引き寄せていく。

 限りなく厳しい状況となったCSへの道のりを勝ち抜くために-。金本監督が“ウルトラC”の配置転換を実行した。それは先発ローテで春先から奮闘してきた才木のリリーフ転向。セットアッパーの藤川が離脱した今、その理由をこう説明する。

 「球児の代わりは才木。やっぱりもう最後なんでね、若い力がちょっとほしいなと思って。彼にとってもいい経験になると思うしね」。今、ベンチに入っているリリーフ投手で20代前半は望月だけ。未曾有(みぞう)の14連戦に加え、ドリス、能見、桑原ら勝ちパターンの投手には確実にここまでの蓄積疲労も存在する。

 そんな苦境を乗りきるために実施するブルペンのてこ入れ。メッセンジャーが27日のDeNA戦から復帰し、2軍調整中の秋山もシート打撃に登板するなど、先発陣の頭数に関しては明るい見通しが出てきている。才木をリリーフに配置転換することで、先発の頭数がそろわないという状況には至らない見通しだ。

 さらにもう一つ、金本監督が見いだしたのはリリーフへの適性。指揮官は「(セットアッパーは)いきなりどうかは分からんけど、後ろもできるタイプのピッチャーだと思う。真っすぐに力があって、落ちるボールも持っている。投内連係もできるしね」と評価する。1軍初登板となった昨季もリリーフで結果を残し、今季も6月30日のヤクルト戦では危険球退場した岩貞に代わって一回途中からスクランブル登板。6回を無失点に抑え、チームに価値ある白星を呼び込んだ。

 才木の今季リリーフ成績は4試合に登板して防御率は0・00。どんな状況でも動じないメンタルと、150キロ超の速球に加え三振を奪えるフォークがあることを考えれば、リリーフへの適性は申し分ないと言える。

 本人は「言われたところで投げるだけです。必要としてもらっているので、期待に応えられるように頑張ります」と力を込めた。首脳陣は勝ちパターンでの起用も検討しているだけに、19歳の若き右腕が逆転CSへのキーマンになる。

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